統計判断のルールと説明 part1 | 旋風のスロリーマン

統計判断のルールと説明 part1

スロットの設定判別を確率から判断することをコンセプトにした企画。

今までに何度となく話してきたけども、そのまとめも兼ねている。


統計から判断する方法で自分が採用している方法は主に2種類ある。


1、各確率の比較

2、ある確率の起こりえる範囲


1、各確率の比較


ある確率の最大値と最小値を比較する。このことにより統計上起こりえる最大、最小値が見れ、その最大と最小の差の開き方より確率上の判別の精度を検討する。


例えばエヴァ3の例でみると、



旋風のスロリーマン

(左のグラフ)設定1のベル、スイカ、チェリー(小役合算) 確率 1/6.67

(右のグラフ)設定6のベル、スイカ、チェリー(小役合算) 確率 1/5.91


8000回転したときのケースである。確率というのはどこまでいっても可能性がゼロにはならないのだが、それを言い始めたらきりがないため、ある程度の部分のみに着目する。


例えば設定1では99.9%以上の確率で小役が1102回以上成立する。さらに99.9%の確率で小役が1299回以下で成立する。

つまりほぼ100%の確率で設定1の場合は8000G回した場合、1102~1299回の間で小役の回数が収まることになる。

同じように設定6で見た場合、小役は1251~1458回となる。


またおよそ設定1と6のグラフの交点となる部分は1275回の部分となる。


仮に設定6を打っていた場合、設定1の可能性のほうが高くなる部分、つまり小役が交点(1275回以下)より下になる確率は、わずか1%弱である。

これは、設定6を打っているにもかかわらず設定1or6の判断をした場合に設定1と判断する可能性が1%あるということを示している。


ただ勘違いしないでほしい部分は、交点である1275回を見て、1276回なら設定6で1274回なら設定1であるという分け方をしているため、実際こういう局面に出会った場合は「設定はわからない」という答えのほうが正しいだろう。


ガチガチに数値化してしまえばこうなるが、単純に、確率の最大値と最小値、一般的には設定1と6を比較して、統計上どれくらい開きがでるか、開きが大きければ大きいほど区別できる=判別できるということであり、逆もまた然りである。


この考え方は確率を一番最大に見ることで、低設定か高設定かをおおまかにみる方法になる。同じ高設定でも4か5か6かを区別することは重要なことだが、その場合には不向きな方法である。

しかし、設定1と6で区別できないものが、456で区別するなどもっと厳しい話であるので、基本的には高設定=割が100%以上の台をうつというコンセプトにはかなった方法と考えている。



2、ある確率の起こりえる範囲

これもさきほどのグラフのデータから考えていくが、これは設定同士の比較ではなく、ひとつの設定のみに注目する。

例えば設定6の場合、8000G回せば99.9%でベルは1251~1458回となると書いたが、これではあまりにも範囲が広すぎる。

8000G回して小役が1251回のとき、確率は1/6.39になる。これは設定3の近似値になるのだが、これでもまだ設定6の範囲内にあると考えるのは実際的ではない。


そこである程度範囲を決めてしまう。設定6を打っていても10%くらいでしか起こらない確率がもし起こった時、10%は起こるのだから、と考えるか、10%でしか起こらないなら、他の設定かもしれないと考えるか、基本的には後者の考え方をする。


ちなみに設定6で10%くらいでしか起こらない部分(設定6以上はないため片側のみをみる)は小役1311回である。

これは1/6.1の確率で、設定6の数値である1/5.91と非常に近い気がするが、8000G回した時点でみると、10%でしか1/6.1より悪くはならないようである。


何度か過去に話はしたが、範囲を10%にするか20%にするか、この部分に正解は無い。範囲を狭めるほど精度は増すが、判断までに時間がかかる。範囲を広めれば精度は落ちるが、判断する時間ははやくなる。


設定判別には他との比較が必須であるから、これのみで判断することはないが、設定差があると確認できた時点で、どのあたりでやめるか、続けるかを判断するための指針として使うことはできる。


以上が主に設定判別のために利用している手法と考え方になっている。