今回のお酒は『奥』です。


 2回目になりますね。前に飲んだ『十年低温熟成』は僕のなかでも特に衝撃的だったお酒のひとつです。
 今回の『奥』は、購入した店の店員さんが仰るには2年の熟成だそうです。一応2015BY(27BY)だそうですが……ん?
 ちょっと混乱しました。製造年月が6月のため28BYの時期のお酒ではありますが、熟成を経て世に出るため、27BYのはじめに出たお米なのかもしれません。そうなるとやっぱり2年の熟成と言えるのか……


 醸造年度(BY・ブルワリーイヤー)の定義はちゃんとあるみたいで、7月が年始めであるとか、仕込んだ時期で変わるとか、色々あるそうなんですが、実にややこしいです。ええ。
 しかし、日本酒はその年の収穫されたお米の出来映えで大きく味が変わると言います。それゆえこれを理解しないことには日本酒の"奥"を理解したことにはなりません。勉強せねば……



 原料は夢山水100%の60%磨き。原酒なだけあり18.5度と度数は高めです。
 
 飲んでみましょう。
 上立ち香はサワークリームオニオン。これは夢山水ならではです。
 含んでみます。やや粘りのある舌触りで、この液性と夢山水の味わいで"とろみ"を演出するということか。
 適度に感じられる酸味により"とろみ"が口のなかを流れ込み、シナモンにも似たスパイス感と、ほのかに香るスモーキーなフレーバーが余韻として残っていきます。この辺は『奥』らしさと言うべきなのか……
 十年熟成の濃醇さを極めたスーパーヘビー級ではありませんが、これでもライトヘビー級からヘビー級。
 
 ほんとにパワフルなお酒だなぁ。普通に美味いんですけど、飲む時期を間違えたっぽいです。
 こうしたお酒は冬とかに飲みたいです。こう……燗に付けたりとかして……


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