今回のお酒は『真名井(まない)』というお酒です。




 ハクレイ酒造様は『香田』『酒呑童子』等の銘柄で知られる京都丹波の宮津市の蔵元。
 酒呑童子というと、今ちょうどタイムリーな話として



 最近僕がハマっているスマホRPGの『Fate/Grand Order』というゲームで、その期間限定イベントが鬼ヶ島でしたね。酒呑童子を退治した伝説を持つ源頼光がピックアップされているイベントでした。勿論僕はゴールデンライダーこと坂田金時――画像のキャラクターです――も入手してます。が、僕は微課金勢ゆえ酒呑童子や頼光はまだ入手できてない模様。
 
 ハクレイ酒造様のある宮津市は酒呑童子伝説のある大江山の麓にあり、天橋立があることでも知られる場所でもありますね。
 そしてこの『真名井』とは、水に付けられる最高の敬称であると同時に、宮津市にある"元伊勢"こと籠神社の奥宮である真名井神社に由来しているのだそうです。
 一説によれば、元伊勢には六芒星(ダビデの星)がそこかしこで見られ、祭神である豊受大神の穀物神としての性格も合わせ、この"真名井"とは旧約聖書にも登場する古代ユダヤの三種の神器がひとつマナの壺のことを指しているとか。
 『FGO』マナプリズムは来月のショップの分とか足りてますがね。
 
 
 閑話休題。今回のお酒は精米歩合50%の純大吟ムロゲンでありながらも価格は2,000円を切る破格の価格。



 スペック的には期待できそうです。飲んでみましょう。
 
 酢酸エチルの嫌な香りはなく、分かりやすいくらいイソアミル系の香りですね。バナナを思わせる香りを、辛味を含んだ切れ長な酸味がすうっと真っ直ぐ突き抜けるかのような感じ。
 もうね、この酸味の曲線があたかも天橋立みたいな感じでしてね、遠くを突き抜けるこの酸味に加え、宮津市の地酒なだけに、この和歌をイメージせずにはいられない!
 
『大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立』(小式部内侍)
 

 そういえば、地元の母は達者でいるだろうか……
 前に飲んだ『众』ではありませんが、神様の水を用いていることでこの味わいを演出したのでしょうかね。
 でも神様に感謝ですよ。こういうお酒の美味しさに神様が宿ってらっしゃると思えば、思わず頭を下げて手を合わせて、祈りを捧げたくもなるものです。



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