今回のお酒はこちらの『叶』
 『蓬莱泉』の関屋醸造様が、豊川市の特別栽培米《稲荷の里》を用いて醸したお酒です。


 このお酒について語る前に、ちょっと旅行の記事を書いておきます。
 豊川稲荷に行ってきました。



 そこかしこにおキツネ様のお姿が。
 稲荷というか吒枳尼天(だきにてん)というか。その象徴がおキツネ様なのです。
 愛知県はキツネと縁が深いのかもしれません。少し離れますが『ごんぎつね』で知られる新美南吉も愛知県の半田市出身ですしね。
 


 山門もなかなか立派ですね。
 




 妙厳寺というのが正しい名称ですが、稲荷信仰自体が神仏習合の慣わしであるため、鳥居もあって大黒天がいるなど神社ともお寺ともとれるような不思議な雰囲気。小規模な稲荷社では分かりづらいですが、伽藍が大きいとなおのことそう実感しますね。


 大本殿のお賽銭前にはこのように真言が書かれてある親切ぶり。左側の柱に書かれてある真言は「オンシラバッタニリウンソワカ」と読みます。
 


 ここからが壮観です!
 豊川稲荷といえばこの千本のぼりでしょう。
 様々な人や法人が奉納した豊川枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)ののぼりがズラリ。



 もうひとつは霊狐塚。おキツネ様だらけの霊地です。




 すごい数よのう……
 四方をおキツネ様が囲んでらっしゃいます。
 ご利益どころか、枳尼天の呪法とか会得してしまいそうなパワーを感じます。
 
 とまぁ、こんな感じで回ってみたといったところですかね。
 
 そろそろ今回のお酒の話に戻りましょう。




 アルコール分/16度
 原料米/稲荷の里米80%使用
 精米歩合/60%

 豊川稲荷の参道にある酒店で購入しました。造っているのが安心と信頼の『蓬莱泉』なのでジャケ買い。
 上立ち香は控えめですが、含むと米の旨味を内蔵した馥郁とした甘味が広がります。酸味はほどほどにある感じで、辛味でスッキリと切れるタイプです。
 淡麗ながらも甘口を全面に出すタイプのお酒は今までの『蓬莱泉』ではあまり見ないタイプか。とはいえ、甘味の奥にある米の旨味に『蓬莱泉』らしさが見え隠れしているのかも。
 あるいは、お稲荷様に御神酒として捧げることも考えてこうした米の旨味を活かしているのかも。だとしたらさすがは『蓬莱泉』だなぁ。神様に捧げるお酒であるならば、なんだか本当に願いが叶いそうです。
 



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