今回のお酒はこちらの『白隠正宗』(高嶋酒造)
 浜松へ旅行した際に購入したものです。
 


 静岡県沼津市の地酒です。
 聖地巡礼といえばアニメの舞台になった場所に訪れることとは前の記事にも書きました。
 そうした目的で沼津に来たことがあります。沼津といえば最近では『ラブライブ!サンシャイン!!』ですね。

 同作品が公開される前にも来てますが、以降は3回ほど来ていまして、その舞台となった場所はほぼ行くことができましたね。





 伊豆・三津シーパラダイス。通称"みとしー"にて。こうしたラッピングの西武バスが走っていますし、園内でもAqoursの姿を見ることができます。なんといっても2ndシングル『恋になりたいAQUARIUM』の舞台であるのが大きいですね。





 内浦は晴天の日に来ると改めて風光明媚な場所だと思わされます。





 あわしまマリンパーク。淡島という火山島をまるごと公園とした場所です。
 現在Aqoursの船が出ており、それに乗って島を行来します。
 ここも主要な舞台となっています。練習のための場所になってたり、松浦さんちと小原さんちがありますし。



 沼津港。
 一般的に沼津といったらこのイメージだと思われますが『サンシャイン』でもよく舞台になっていたり。
 沼津港にある深海水族館は珍しい深海の生き物やシーラカンスの冷凍剥製があるなど他の水族館にはない面白さがありますね。
 ではそろそろ本題に入りましょう。






 麹米 誉富士
 掛米 誉富士
 精米歩合 60%
 酵母 静岡酵母NEW-5 協会11号
 アルコール分 15度以上16度未満


 『白隠正宗』は今回初めてではありません。結構飲んでいるお酒です。
 このお酒との出会いは、先述の沼津の聖地巡りのときにでした。
 帰りに静岡の地酒を飲もうと居酒屋に寄ったところ、店員さんに「この辺の地酒はありますか?」と訊いたところ、「日本酒好きなのか?沼津に来たならこれ飲まなきゃ損だよ」と出されたのがこの『白隠正宗』でした。
 なるほど、飲んでみたら想像以上に美味い。しかも「静岡だけで栽培される誉富士という酒米は山田錦以上。富士山の伏流水と静岡の酵母で醸しているオール静岡のお酒だから美味くないはずがない(要約)」みたいなことを言われたものだから衝撃的でもありましたね。
 このお酒に出会ったことで「日本酒は山田錦だけではない」ということを知り、日本酒に嵌まる大きなきっかけにもなったほどです。

 銘の由来は江戸時代の禅師である白隠慧鶴から。臨済宗の中興の祖であり、『坐禅和讃』を著した人物であり、禅画を多く残したことでも有名です。その功績から「駿河には過ぎたるものが二つあり、富士のお山に原の白隠」と謳われた人物です。また、「正宗」という言葉は「清酒」という意味だけでなく、おそらく「正当なおしえ」という仏教的な意味合いも兼ねていると思われます。

 上立ち香は穏やかながら、含むと米の旨味が口いっぱいに広がります。クリーミーな甘味といった印象。
 燗につけると、より酸味と甘味が鮮烈になります。
 そして、下から徐々に上がってくるような感じで辛味が突き抜けてきます。野球で例えるならサブマリン投法的な、ソフトボールで例えるならライズボール的な辛味です。
 いや、この下から上へと段数を上げるような感覚……まさに『Step! ZERO to ONE』です!
 ……原のお酒なんですけどね(苦笑)
 
 だからもっといい例えを考えましょうか。
 白隠禅師の呼吸法のひとつ「軟酥の法」ですかね。軟酥というのは牛乳を固めたバターやクリームのようなもので、丹田を意識した呼吸し、精神を統一し、この軟酥が頭上から溶けて全身に流れていくイメージをすることで心身をリラックスさせるやり方とか。
 そうか、軟酥とはこういう味わいだから、白隠禅師の境地に達するにはこのお酒をイメージすればいいんだな(何言ってんだ)


 しかし、Aqoursといい『白隠正宗』といい、地元ならではの持ち味を使って大きな舞台へ輝こうとしているのは変わらないんですけどね。


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