俗に"聖地"といえば、最近じゃアニメの舞台になった場所のことですか。
ですが、聖地というのは本来神聖にして侵すべからずと言うべき地であって、宗教的な意味合いを持った言葉。
そして、日本酒ももともとはそうしたところに由来を持つものです。
諸説ありますが、巫女さんがお米を噛み潰したものを発酵させた"口噛み酒"が日本酒の発祥とされています。紀元前5~10世紀の弥生時代には造られていたみたいで、おそらく邪馬台国の卑弥呼のような人物が口噛み酒を造っていたのかもしれません。
"醸す"という言葉も"噛む"が語源である説がありますし、"杜氏"という言葉も、本来は「社司」が変化した言葉だとか。日本酒は古来より神社や神道が深く関わっているのです。
もちろん『古事記』『日本書紀』にも酒の記述があります。有名なところではスサノオが八岐大蛇を退治するときに醸造した八塩折(やしおり)の酒とか。
それだけの歴史を重ねて日本酒は今のかたちになっているのです。
では、今回のお酒はこちらの『蓬莱 聖地の酒』(渡辺酒造店)


《仕込み水》自家井戸清水『不老不死の水』
アルコール分15度
精米歩合60%
酒造好適米飛騨ほまれ100%使用
蔵元は岐阜県のなかでも有名どころで、国登録有形文化財にも登録されているところ。主に『蓬莱』『蔵元の隠し酒』等の銘酒で知られています。
岐阜県飛騨市の気多若宮神社(けたわかみやじんじゃ)の正面で収穫された「飛騨ほまれ」を原料としており、かつ御祈祷済みです。
気多若宮神社はパワースポットとして知られているだけでなく、去年大ヒットした映画『君の名は。』にも登場した舞台でもあります。
ゆえに『聖地の酒』なのでしょう。もっとも口噛み酒ではありませんけど。
ですが、飛騨という地は伝承によると天孫降臨の地であるという話もありますし、SF小説のような古史古伝としてカルト的に名高い『竹内文書』でも世界の中心として扱われているとか。いずれも本物なら飛騨は掛け値無しの聖地なのですが、なんか侮れないものがあります。
伝統的な日本酒の意味合いと『君の名は。』的な意味合い、パワースポット的な意味合い、神話や伝承的な意味合いも含めて「聖地」の酒なのは断言できるでしょうが、お味のほうはいかがでしょうか?
上立ち香は割りとしっかりしていて、フルーティーな吟醸香が際立っています。
酸味はまろやかで、グレープフルーツのような香りと共に砂糖菓子にも似たきめ細かい甘味がすっと入り込んでくる感じです。
燗に付けると、吟醸香はそのままに、膨らみのあるより優しい味わいに。
丁寧な造りだなぁ……かつ安心して飲めてしまう優しいお酒です。
ですが本来、神様に捧げられたお酒は美味いか不味いかの評価で決めるものじゃありませんけどね。よしんば不味いと評価したのだとしたら、それはひどく罰当たりです。でも美味いから感想を述べているのです。感謝の意味も込めましてね。
しかし、ツインテと黒髪巨乳ですか。
ふたりの美少女巫女さんが醸したお酒っていう感じもまたたまらんなぁ!(正直これが一番言いたかった)
もとい、勿論萌酒という範疇で考えても優秀だったです。ええ。

こちらは神奈川県秦野市の萌酒『特別本醸造清酒いなり』(金井酒造店)
僕のなかでの萌酒はこのイメージ。こちらも飲みやすくて良かったですね。
こういう神社の御神酒をイメージした感じにしながらも、その神様や巫女さんをモチーフにする日本酒を見るだけで「日本酒のなかに神様はいるんだなぁ」と感心するばかり。いや実際そうなのですけど。
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ですが、聖地というのは本来神聖にして侵すべからずと言うべき地であって、宗教的な意味合いを持った言葉。
そして、日本酒ももともとはそうしたところに由来を持つものです。
諸説ありますが、巫女さんがお米を噛み潰したものを発酵させた"口噛み酒"が日本酒の発祥とされています。紀元前5~10世紀の弥生時代には造られていたみたいで、おそらく邪馬台国の卑弥呼のような人物が口噛み酒を造っていたのかもしれません。
"醸す"という言葉も"噛む"が語源である説がありますし、"杜氏"という言葉も、本来は「社司」が変化した言葉だとか。日本酒は古来より神社や神道が深く関わっているのです。
もちろん『古事記』『日本書紀』にも酒の記述があります。有名なところではスサノオが八岐大蛇を退治するときに醸造した八塩折(やしおり)の酒とか。
それだけの歴史を重ねて日本酒は今のかたちになっているのです。
では、今回のお酒はこちらの『蓬莱 聖地の酒』(渡辺酒造店)


《仕込み水》自家井戸清水『不老不死の水』
アルコール分15度
精米歩合60%
酒造好適米飛騨ほまれ100%使用
蔵元は岐阜県のなかでも有名どころで、国登録有形文化財にも登録されているところ。主に『蓬莱』『蔵元の隠し酒』等の銘酒で知られています。
岐阜県飛騨市の気多若宮神社(けたわかみやじんじゃ)の正面で収穫された「飛騨ほまれ」を原料としており、かつ御祈祷済みです。
気多若宮神社はパワースポットとして知られているだけでなく、去年大ヒットした映画『君の名は。』にも登場した舞台でもあります。
ゆえに『聖地の酒』なのでしょう。もっとも口噛み酒ではありませんけど。
ですが、飛騨という地は伝承によると天孫降臨の地であるという話もありますし、SF小説のような古史古伝としてカルト的に名高い『竹内文書』でも世界の中心として扱われているとか。いずれも本物なら飛騨は掛け値無しの聖地なのですが、なんか侮れないものがあります。
伝統的な日本酒の意味合いと『君の名は。』的な意味合い、パワースポット的な意味合い、神話や伝承的な意味合いも含めて「聖地」の酒なのは断言できるでしょうが、お味のほうはいかがでしょうか?
上立ち香は割りとしっかりしていて、フルーティーな吟醸香が際立っています。
酸味はまろやかで、グレープフルーツのような香りと共に砂糖菓子にも似たきめ細かい甘味がすっと入り込んでくる感じです。
燗に付けると、吟醸香はそのままに、膨らみのあるより優しい味わいに。
丁寧な造りだなぁ……かつ安心して飲めてしまう優しいお酒です。
ですが本来、神様に捧げられたお酒は美味いか不味いかの評価で決めるものじゃありませんけどね。よしんば不味いと評価したのだとしたら、それはひどく罰当たりです。でも美味いから感想を述べているのです。感謝の意味も込めましてね。
しかし、ツインテと黒髪巨乳ですか。
ふたりの美少女巫女さんが醸したお酒っていう感じもまたたまらんなぁ!(正直これが一番言いたかった)
もとい、勿論萌酒という範疇で考えても優秀だったです。ええ。

こちらは神奈川県秦野市の萌酒『特別本醸造清酒いなり』(金井酒造店)
僕のなかでの萌酒はこのイメージ。こちらも飲みやすくて良かったですね。
こういう神社の御神酒をイメージした感じにしながらも、その神様や巫女さんをモチーフにする日本酒を見るだけで「日本酒のなかに神様はいるんだなぁ」と感心するばかり。いや実際そうなのですけど。
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