今回のお酒は山口県の地酒『雁木』(八百新酒造)です。

正しくは『雁木 純米大吟醸 無濾過生原酒 槽出あらばしり』です。
詳しく言いますと純米かつ精米歩合45%の大吟醸であり、無濾過の澱がある生原酒であり、醪を搾る工程で槽という搾り機から最初に出てくる「あらばしり」と呼ばれる部分のところです。割りと日本酒としての属性がてんこ盛りですね。
雁木とは、船着き場にある階段のような構造物のことです。
河川や海岸では、潮の満ち干など流量の変化による水面が上下します。上陸する、あるいは船に乗る際、水面の上下の関係から階段状になっているほうが渡り板をかけやすいので、階段みたいになっているのです。

写真は横浜山下公園のシンボル氷川丸(筆者撮影)。
この写真の下部分にも見えますが、こういう港湾都市では水際に伸びる階段のようなものがよく見られます。これが雁木ですね。
銘柄の由来は、蔵元が雁木のある場所にあることからだとか。かつてはそこから原料米を水揚げしていて酒造りをしていたそうで、創業からの精神と人とモノの行き交うターミナルとしての意味が込められているそうです。

製造年数 16.03(27BY)
アルコール分 16度
精米歩合 45%
原料米 山田錦100%使用
上立ち香は穏やかながらも、含むとマスカットのような香りがぎゅっと来ます。後味としてほのかにナッツのような香りを伴うフィニッシュ。セ●ダインのような香りはありません。
酸味と共に余韻が長く低空飛行しつつ、後から来る苦味でうまく味を引き締めて着地する感じ。
フレッシュさと濃厚な味わいの両方を楽しめ、五味をダイナミックに刺激してくるお酒です。ですが総合的には上手くバランスのとれている味わいですね。
僕はこのバランスの良さに、会津の『飛露喜』に近いものを覚えました。
こう申し上げますと、「山口の酒と福島の酒を一緒にするんじゃねえ!」と山口県民と福島県民の双方からお叱りを受けるかもしれないです。長州と会津は150年ほど前の遺恨をお互い未だに引きずっているみたいですから。
ただ、お酒は政治じゃないですから。優れた蔵元に長州も会津も無いのですよ。
ついでに言いますと『雁木』は岩国領のお酒ですしね。領主は吉川家ですし、長州とはちょっと毛色が違うと言いますか……
こう考える時点で僕は相州人なんだろうなぁ……第三者はどうとだって言えますからね。
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詳しく言いますと純米かつ精米歩合45%の大吟醸であり、無濾過の澱がある生原酒であり、醪を搾る工程で槽という搾り機から最初に出てくる「あらばしり」と呼ばれる部分のところです。割りと日本酒としての属性がてんこ盛りですね。
雁木とは、船着き場にある階段のような構造物のことです。
河川や海岸では、潮の満ち干など流量の変化による水面が上下します。上陸する、あるいは船に乗る際、水面の上下の関係から階段状になっているほうが渡り板をかけやすいので、階段みたいになっているのです。

写真は横浜山下公園のシンボル氷川丸(筆者撮影)。
この写真の下部分にも見えますが、こういう港湾都市では水際に伸びる階段のようなものがよく見られます。これが雁木ですね。
銘柄の由来は、蔵元が雁木のある場所にあることからだとか。かつてはそこから原料米を水揚げしていて酒造りをしていたそうで、創業からの精神と人とモノの行き交うターミナルとしての意味が込められているそうです。

製造年数 16.03(27BY)
アルコール分 16度
精米歩合 45%
原料米 山田錦100%使用
上立ち香は穏やかながらも、含むとマスカットのような香りがぎゅっと来ます。後味としてほのかにナッツのような香りを伴うフィニッシュ。セ●ダインのような香りはありません。
酸味と共に余韻が長く低空飛行しつつ、後から来る苦味でうまく味を引き締めて着地する感じ。
フレッシュさと濃厚な味わいの両方を楽しめ、五味をダイナミックに刺激してくるお酒です。ですが総合的には上手くバランスのとれている味わいですね。
僕はこのバランスの良さに、会津の『飛露喜』に近いものを覚えました。
こう申し上げますと、「山口の酒と福島の酒を一緒にするんじゃねえ!」と山口県民と福島県民の双方からお叱りを受けるかもしれないです。長州と会津は150年ほど前の遺恨をお互い未だに引きずっているみたいですから。
ただ、お酒は政治じゃないですから。優れた蔵元に長州も会津も無いのですよ。
ついでに言いますと『雁木』は岩国領のお酒ですしね。領主は吉川家ですし、長州とはちょっと毛色が違うと言いますか……
こう考える時点で僕は相州人なんだろうなぁ……第三者はどうとだって言えますからね。
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