今回もまた、岡崎に引っ越す前に買ったお酒です。
熊澤酒造『天青』です。

熊澤酒造は神奈川県茅ヶ崎市の蔵元。
僕の地元では『熊澤』の銘酒をよく目にします。あるいは『湘南』とか『鎌倉栞』とか。
この辺の3銘は神奈川県内のスーパー等でもよく見かけますし、飲んだこともあります
ですが、『天青』は地元でも限られた場所でしか卸されていません(『曙光』という銘酒に至っては見たことが無いですね)。居酒屋に行けば神奈川県内では定番酒なんですけどね。なので僕は居酒屋のイメージがあるお酒です。
まぁ『熊澤』とかも『天青』とそんなに変わらない「すっきりとした味わい」は変わらないんですけどね。
地ビールも作っていますし、神奈川県のなかでも地元に密着した蔵元である印象を受けますね。さしずめ愛知県における『蓬来泉』のポジションでしょうか。
さて、『天青』とは中国故事にある「雨過天青雲破処」という言葉に由来を持ちます。日本語に書き下すと「雨が過ぎた天の青、雲を破るところ」、つまり雨上がりの少し雲のかかった青空のことです。
この言葉は10世紀の後周の皇帝である世宗柴栄のもので、この言葉通りの青磁を造れと命じたとか。要は理想的な青磁とはどのようなものかを言い表した言葉なのです。
なお『天青』というと、磁器の愛好家や研究者ならコバルトが微量に入った釉を入れた青磁という意味で通じるかもしれませんが、その由来も上の故事です。
『天青』のシリーズは前述の故事からまるごと名前を持ってきた『雨過天青』が純米大吟醸であり、純米吟醸の『千峰天青』、純米酒の『吟望天青』、本醸造の『風露天青』があります。
今回僕が飲んだのはそのうちの『千峰天青』です。名前には丹沢の山々をイメージしたのでしょうかね。

アルコール分:16度
精米歩合:50%
日本酒度:+2.5~3.5
酸度:1.2~1.5
製造年月:16、12(28BY?)
購入した酒店では『雨過天青』もあったのですが、予算の関係で買えず……
まぁいいでしょう。感想に移りましょう。
軽快かつ滑らかです!まるでつるっと入ってくるかのような飲み口。
この心地よい滑らかさは、まるで青磁を触ったかのような感覚。

(写真はイメージです)
味わいはすっきりかつ米のうまみ重視。どちらかといえば辛口めですか。
燗につけると、より滑らかさが鮮明に出て、酸味もまろやかに広がっていきます。そのさまはまるで方円の器。
全体的になんだか品があるなぁ。今まで『天青』はすっきりとした淡麗系のお酒かと思っていましたが、多分今まで飲んだ『天青』は多分『吟望』か『風露』だったかもしれません。
このすっきりとした味わいだけでなく、飲み口に至るまでを考えて陳舜臣氏(歴史小説家。作品は『秘本三国志』など)はこの日本酒を『天青』と名付けたのかな?こうした歴史に詳しいからこそ出てきたイメージな感じがしますし。
クリックよろしくお願いいたします

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熊澤酒造『天青』です。

熊澤酒造は神奈川県茅ヶ崎市の蔵元。
僕の地元では『熊澤』の銘酒をよく目にします。あるいは『湘南』とか『鎌倉栞』とか。
この辺の3銘は神奈川県内のスーパー等でもよく見かけますし、飲んだこともあります
ですが、『天青』は地元でも限られた場所でしか卸されていません(『曙光』という銘酒に至っては見たことが無いですね)。居酒屋に行けば神奈川県内では定番酒なんですけどね。なので僕は居酒屋のイメージがあるお酒です。
まぁ『熊澤』とかも『天青』とそんなに変わらない「すっきりとした味わい」は変わらないんですけどね。
地ビールも作っていますし、神奈川県のなかでも地元に密着した蔵元である印象を受けますね。さしずめ愛知県における『蓬来泉』のポジションでしょうか。
さて、『天青』とは中国故事にある「雨過天青雲破処」という言葉に由来を持ちます。日本語に書き下すと「雨が過ぎた天の青、雲を破るところ」、つまり雨上がりの少し雲のかかった青空のことです。
この言葉は10世紀の後周の皇帝である世宗柴栄のもので、この言葉通りの青磁を造れと命じたとか。要は理想的な青磁とはどのようなものかを言い表した言葉なのです。
なお『天青』というと、磁器の愛好家や研究者ならコバルトが微量に入った釉を入れた青磁という意味で通じるかもしれませんが、その由来も上の故事です。
『天青』のシリーズは前述の故事からまるごと名前を持ってきた『雨過天青』が純米大吟醸であり、純米吟醸の『千峰天青』、純米酒の『吟望天青』、本醸造の『風露天青』があります。
今回僕が飲んだのはそのうちの『千峰天青』です。名前には丹沢の山々をイメージしたのでしょうかね。

アルコール分:16度
精米歩合:50%
日本酒度:+2.5~3.5
酸度:1.2~1.5
製造年月:16、12(28BY?)
購入した酒店では『雨過天青』もあったのですが、予算の関係で買えず……
まぁいいでしょう。感想に移りましょう。
軽快かつ滑らかです!まるでつるっと入ってくるかのような飲み口。
この心地よい滑らかさは、まるで青磁を触ったかのような感覚。

(写真はイメージです)
味わいはすっきりかつ米のうまみ重視。どちらかといえば辛口めですか。
燗につけると、より滑らかさが鮮明に出て、酸味もまろやかに広がっていきます。そのさまはまるで方円の器。
全体的になんだか品があるなぁ。今まで『天青』はすっきりとした淡麗系のお酒かと思っていましたが、多分今まで飲んだ『天青』は多分『吟望』か『風露』だったかもしれません。
このすっきりとした味わいだけでなく、飲み口に至るまでを考えて陳舜臣氏(歴史小説家。作品は『秘本三国志』など)はこの日本酒を『天青』と名付けたのかな?こうした歴史に詳しいからこそ出てきたイメージな感じがしますし。
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