今回ご紹介する日本酒は、結構な冒険だったかもしれません。
 
 




開当男山酒造『純米酒 やまなでしこ』
原材料 米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合 60%
アルコール分 16度

 開当男山酒造『純米酒 やまなでしこ』です。
 この蔵元の創業は享保元年(1716年)。『開当男山』などの銘酒で知られています。
 なんと今年で丁度300周年となりますね。おめでとうございます!
 南会津といえば会津酒造、花泉酒造、国権酒造といった、これまた長い伝統と優れたお酒造りで知られる蔵元が並んでいます。そしてこの開当男山酒造もそのひとつ……なのですが
 
 例のごとくまた本流のお酒ではございません(恐縮)
 いずれは『開当男山』も飲まないといけないな……ということで感想に移ります。
 
 
 まず冷やで飲んだところ……
 なかなかに太い味わい!
 米本来の味が染みた野太い味わいです。しかしリンゴのようなニュアンスも感じられ、余韻はすっきりとした感じ
 うん。食中酒向けのお酒ですかね。
 

 もちろん熱燗にもしてみました!



(※上の写真は前回の熱燗の写真を転用したイメージです)
 
 お、熱燗にすると本当に「ナデシコ」のイメージ!白い花のニュアンスをも感じ、酸味もナデシコのように小さく可憐に咲いてきます。
 ラベルにもあるナデシコの花言葉は「無邪気、純粋な愛、私をいつも愛して、思慕、貞節、女性の美、お見舞い」という、いかにもピュアな女性のイメージなんですけれども、同時に「才能、大胆、快活、勇敢」というアクティブな意味合いも持っています。
 確かに大胆かつ快活だ。それでありながら、蔵元の才能までも見えてくるかのようで……
 燗のほうがお勧めのお酒ですね。
 だいたい40度前後の人肌燗かぬる燗で。
 しかし、会津のお酒は熱燗うまいの多いなぁ……
 
 さて、冒頭でこのお酒を冒険したと書いた理由ですが……
 情報が無い!
 この一点に尽きます。
 公式ホームページでもこの銘酒は見当たりません(そのため最初は開当男山酒造を騙った偽物かと疑いましたが、偽物なら醸造元代表者の名前は書きませんし、醸造元名ならびに住所名も正確です。偽物だったら訴えられていますし市場に出回りません)
 クラシックな日本酒ながら悪いお酒でもないのに。
 このお酒はひたちなか市某所の大手でもないスーパーで買ったものなのです(従って販売元とのコラボの可能性もあります)。蔵元としても『開当男山』のほうが感想を書いている人も多く、知名度は抜群に上なんですよね。
 もしこの『やまなでしこ』(註:「やまなでしこ」ではありません)の検索をした方で、「このお酒こんな味じゃないだろ!」とツッコミを入れてくれる方がいるならコメントでお願いいたします。


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