3月某日。
社会不適合者のぼくちんは、所属する会社の意向で北海道の遥か東の地へ赴いた。
しかし、ここが社会不適合者たる所以。
ビジネスという目的を忘れ、「日常の業務でため込んだストレスを解消する旅行」というザマである。
今回は生涯初めての(厳密には初めてではない)出張(旅行)のため、
自分の持ち得るすべてを駆使して至福の時を過ごします。
~~~ 5時間後 ~~~
目的の地へ到着したのはお昼12時。
これでも朝7時頃に家を出発しています。
出不精と慢性的な運動不足がたたり、肩・腰が悲鳴を上げながらコンビニでお昼を食べました。
(↑の理由で名物を探す気力が湧かなかったので、セイコーマートのカツ丼で手を打ちました。)
適当に昼食を済ませた後は、一応最低限の仕事を終わらせました。。。。。
ここがなんとか社会から見捨てられない理由なんでしょうね。偉いです。
「ここからは ”俺” だけの時間だぜ」
「フウーーーーーーー!!!!!!初めてのペンション!!!!!」
今までホテルで無難に食事を取り、無難に自慰行為をし、無難に睡眠を取っていた自分を過去のものにしました。
「今日から(今日だけ)ここが ”俺” の城だ」
まるで西洋の田舎に住むブロンドの少年のような気分だ。
さて、イギリスの片田舎在住の美少年はワインとステーキで洒落こもうとしますかね。(ここで召使が食事の準備を始める)
!?!?!?!?!?!?!?!?!?
?????「一瞬意識が飛んで、気づいたときにはジャパニーズヌードルの店にいたんだ。」
?????「え?社会不適合者の彼はどこに行ったかだって???
なんだか、気分が悪いから変なことを聞くのはやめてくれないか。」
?????「ジャパニーズヌードルはもちろん美味だったよ。鶏肉のお出汁が効いていて安心感を得られる味だった。」
初日は疲れにより、食後部屋ですぐに就寝してしまった。
~~~ 2日目 ~~~
初めてのペンションで気持ちのいい睡眠を取り、2日目の開始である。
昨日は突然の一般通過外国人の食レポが始まってしまったのが反省点である。
さて、仕事が例によって最低限だけ終わらせた。(割愛)
本日の宿は、なんと!温泉付きのホテルでございます!
(スタンディングオーベーション)
やはり日本男児たるもの、DNAに温泉好きが刻まれているに決まっている。
社会不適合者ぼくちんも、例に漏れず温泉の類を好んでいる種族だ。
時間とお金に限りが無ければ、毎日でも近所のスーパー銭湯で永遠の時を過ごしたい。
宿に到着。部屋の写真を取り忘れました。(仕事ができない無能社員)
初日の教訓から仕事後にご飯屋を探すのが億劫なことに気づき、
今日は秘密兵器を部屋に導入した。
ババンッ!!
クソデカからあげ弁当という令和の核兵器を持ち込みました。
んんん~~~~~~揚げたてのから揚げがとんでもなくジューシー~~~~
果たして遥か東の地まで来て食べるものなのかは疑問である。
貪欲に腹を満たすだけの目的を果たした。
下腹部に幸福の膨れを感じながら、大浴場へ向かうのであった。
戦場(サウナ)では既に、同志たちがしのぎを削り、そこは血の海(汗)であった。
しかし、座る場所の真横(壁)にテレビをつけるのはやめろ。発汗に集中できねえ。
気持ちのいい汗を大量に流し、デトックス完了!っ、、、、、、
そこで悪魔はほくそ笑んでいた。
今まで失った(消費した)同志達(カロリー)をあざ笑うかのように。
あるいは、少年を挑発するセクシーな痴女の如く。
ぼくちんは抵抗むなしく、屈した。圧倒的力の前に屈服するしかなかったのだ。
敗北感と裏腹に気分が高揚している自分に驚いたんだよね。
俺は悪に堕ちた。(爆食・爆飲後、即睡眠)
~~~ 3日目(最終日) ~~~
それは目覚めの良い朝であった。
昨日の温泉が効いたのであろう。
あるいは、悪に堕ちた結果か。
今となってはどうでも良いことであろう。
宿を後にし、午前は最低限の仕事を行った。
ここまで、名物らしい名物を食べていないことに気づく。
このままでは単なる薄給仕事人の節約出張日記になってしまう。
あくまでこれは社会不適合者の最高幸せ旅行日記なのだ。
おもむろに車を走らせた。
最終日は自分へのご褒美(社会不適合者は自分にご褒美をあげがち)
山わさびラム丼を食した。
柔らかくヘルシーなラム肉にツンとした山わさびのしょうゆ漬けが刺さる。
あまりの辛さと刺激に涙と鼻水がダムを超えてくる。
その刺激を和らげるお供の ”カニ汁” である。
口内にオホーツクのかほりを感じながら、北海道の大地に思いを馳せて。
幸福の眠気と倦怠感を抱えながら、自宅への道のりをゆく。
「お前は最後の最後まで俺を苦しめるのか」
北の地は未だ雪という自然からの試練に苦しませられている。
”試練”は克服して必ず”殺す”
社会から弾かれた男
仕事もために生きているのではない。好きなことのために生きているんだ。
ぼくちんは眠たい目をこすりながら、車を走らせた。ただ、ひたすらに。






