今日は難治性の肝斑で通っていただいているゲストからケーキの差し入れをいただきました。


これまで何度も治療をする機会があるとだんだん各ゲストの趣味などがわかってくるのですが、以前からケーキ教室に通っていることは知っていました。毎月ケーキ教室に通われているので、夏にはさっぱり系のケーキ、秋にはマロンなど季節にあったケーキをいつも作られていました。ケーキが好きな自分としてはうらやましいなと思っていたのですが、今回昨日のケーキ教室で作った分を分けてくださいました。診療後にみんなで頂きたいと思います。夏なので、ヨーグルトでさっぱりさせてレアチーズケーキみたいです。ありがとうございました。





今回の差し入れをいただいたゲストはクリニックに通いだしてから1年近くがすでに経過しています。初期にはスキンケアの見直し、トランサミンの内服、ハイドロキノンの外用など一般的な保存的治療から始め、トーニング治療を併用してきました。今ではいろいろなクリニックで肝斑治療と称しているトーニング治療も万能な治療法ではないですし、やりすぎてしまうと肝斑部に白斑が生じてしまい、なかなか色が戻らなくなってしまいます。


今年の2月にアメリカのlasers in surgery and medicineという雑誌に、トーニングの白斑をテーマに論文投稿をしました。トーニングで肝斑に効果を出そうと思うと、白斑のリスクはゼロにはできません。そのため、トーニングには出力やタイミングをとらえる経験また白斑の前兆をとらえる環境が整っていることが必要です。またトーニングだけで治療効果を追求していくと治りにい肝斑に、長期間トーニングを照射することになるので白斑のリスクが上がっていきます。


今回差し入れをいただいたゲストにも、まずはトーニングである程度治療を行い、治りにくいタイプであることがわかってからは方針を変えています。表皮のメラニンだけにフォーカスを当てるのではなく、真皮の状態も整えて肝斑周囲の環境を整えています。メラニンは表皮にあるので、肝斑治療だとどうしても表皮の治療に偏りがちですが、治りにくいゲストは真皮の光老化が進んでいる印象があります。ある時期からは表皮・真皮両方の治療をしていかないと肝斑のより一層の改善は難しくなります。


最近はプラズマ(NeoGen Spa)のドラッグデリバリー効果に期待して(プラズマを照射すると、皮膚の親水性が上がり、薬剤が浸透しやすくなることがわかっています。)、プラズマとエレクトロポレーションの組み合わせで肝斑治療に応用しています。エレクトロポレーションではトラネキサム酸をしっかり浸透させ、効果を上げています。


一筋縄ではいかない肝斑治療は、まだまだ治療の進化が必要ですね。。