胡蝶蘭日記

胡蝶蘭は基本的なお手入れをしていれば、長く美しさを楽しめる花の一つだと言われています。
今回は、また胡蝶蘭を咲かせるための、越冬方法について簡単にレポしたいと思います。基本の事を守れば、またきっと美しい胡蝶蘭を楽しめることができるでしょう。

☆油断禁物、高多湿生まれの胡蝶蘭は寒さと乾燥が嫌いなのです。

春、夏、秋と手入れをした胡蝶蘭は、１１月の下旬くらいになると、上の方から２～３枚目の葉の付け根から新芽が顔を出し始めるのです。
しかし、そこからが、油断禁物となります。
胡蝶蘭というのは暖かい場所を好む、高温多湿生まれなので、とにかく寒さと乾燥が苦手なのです。ですから、季節的には胡蝶蘭にとって冬は辛く嫌いな時期になるのです。

寒くて、乾燥をする冬場を上手に越えさせてあげないと、葉が枯れてしまい、株の力も段々と弱くなってしまいます。なので、常に頭の中に、胡蝶蘭は寒さや乾燥が嫌いで、冬場がとても辛い時期になると言う事をインプットさせて置きましょう。

☆冬の季節の置き場と水遣りの基本。

せっかく出てきた花芽が全く成長をしないと感じる冬場でも、実は胡蝶蘭の株はお休みの期間に突入します。しかしお休み期間でもしっかりと、呼吸自体は行っているので、勿論、お手入れも大切になってきます。

胡蝶蘭は冬場はどんな場所へ置く事がベストか？悩む方が実はとても多いのですが、理想的な置き場は、レースのカーテンが越しに日光浴をさせてあげらる窓辺です。レース越しから半日程度、柔らかい陽を浴びることで、元気な株が育って行きます。元気な株を育てることが、再び美しい胡蝶蘭を咲かせる要因になります。

また、冬場の水のやり方も気をつけなければいけないポイントがあります。基本的に覚えて置く事は、表面の水苔がカサカサとした状態になり、完全に乾いたら水やりのサインです。
水苔が乾いたと感じてから、１～３日程度様子を見て、水苔がカサカサとした状態を確認してから、はじめて水遣りとなります。

ぱっと見て、水苔が乾いている程度で水遣りをしてしまうと、根腐れの原因になると言われています。
胡蝶蘭の越冬に失敗させてしまうことで、一番多いのが、水のやりすぎです。
冬場も夏場の勢いで水をあげたりしていると、あっと言う間に根腐れを起してしまう事になるのです。

また、水遣りは特に寒い時期は、水道水をそのままあげると、株にダメージを与えしまう可能性があるので、室温くらいの水をあげてください。
じょうろに水を入れて、１～３時間程度、部屋の中に放置して、その後に水遣りをすると、丁度良い水温になります。冬場は春夏秋にあげていた水の半分程度の量がベストです。

胡蝶蘭の大きさなどによって異なるので、各自調整をする事も大切です。
水遣りは午前中にうちに済ませましょう。

☆乾燥を防ぐためには。

冬はどのこの家庭でも暖房を使うので、室内は大変、乾燥します。胡蝶蘭は乾燥も苦手なので、あまりに室内の空気が乾燥していると、花芽が枯れてしまいます。
乾燥を防ぐ為には、葉っぱの両面に霧吹きで水をかけてあげましょう。基本的には霧吹きで葉を湿らす程度でも問題ありませんが、洗面器に水を張り、その上に胡蝶蘭の鉢を置くことで、充分な加湿効果が期待できます。

☆夜間の過ごし方。

胡蝶蘭は５度以下になると枯れてしまうお花です。
なので、特に冬場の夜間は温度調節を気をつけてあげる必要があります。
目安の温度しては、１０度以上に保つことが好ましいです。特に明け方は温度がぐっと下がるので、注意が必要です。

具体的な対策としては、昼間に窓辺に置いておく胡蝶蘭の位置を変えてあげます。なるべく部屋の中心に置いてあげる事を心がけて、鉢の上からダンボールをかぶせてあげて、低温になってしわないように対策を取ります。
更に天気予報などで、寒くなる事が分かっている日は、ダンボールの上から毛布など防寒具をかぶせてあげましょう。

☆冬場にしてはいけない事。
胡蝶蘭のネットショップ

贈り物で胡蝶蘭を戴く場合は、基本はプラスチックの鉢に入っている場合が多いのですが、本格的な冬の到来前に鉢をきちんとしたものに変えてあげようと思われるかもしれません。しかし、冬場の植え替えは最もしてはいけない事なのです。
株が弱ってきた季節に植え替えをすると、根に傷がついて、そこから腐ってしまうことがあります。
なので、植え替えをするならば、必ず春が来るまで待ちましょう。
春になり、植え替えの目安は、桜が終わって暖かくなってきたと、人間の体に暖かを感じる様になれば、植え替えが大丈夫なサインです。

◎胡蝶蘭を上手に越冬させるためのまとめ。

高温多湿を好む胡蝶蘭は寒さと乾燥が苦手です。
冬場の昼間はレース越しで陽があたる窓辺に置き、夜間は部屋の中心に。５度以下になると枯れてしまうので１０度目安で、防寒対策を忘れずに。

水遣りのタイミングは水苔がカサカサになってから、室温に戻した水をあげましょう。春夏秋にあげていた水の量の半分程度と少なくめにしましょう。葉が乾燥しないように、霧吹きなどで濡らしてあげる。

植え替えは春まで待つべし。