ランボルギーニって 痔の薬じゃないんだってね
スペイン人に感謝の礼を述べるときに「グラジオラス」と言ってみるようなものか。早口で小声だったら花の名前でも、それなりに「グラシアスと言ったのかな?」と、通じちゃう。これは日本だとコンビニで客が帰るときに「Other mustache(他の髭)」と裏声で言っても、「あざーますたー」→「あざーしたー」と聞こえてしまい、誰も(口髭がどうかしたのか?)とは思わないのと同じだ。 これを「イアン・シャーウッド効果」と言う。 2018年の秋にX(旧ツイッター)にポストされた「At Japanese convenience stores, they always call out “Ian Sherwood,” but they've got the wrong person.(日本のコンビニエンスストアで<イアン・シャーウッド>と、いつも声をかけられるんだが、人違いだ)」という発言に「Do you really look that much like Ian, huh?(そんなにイアン君に似てるってか?)」とか「Ian is pretty popular in Japan, you know.(イアンは日本じゃ人気者だからな)」などとリプライされていたが、「If it sounds like they're saying it in a singing falsetto, isn't that “Irasshaimase(Welcome)”?(それ、歌うように裏声で言っているなら、「いらっしゃいませ(Welcome)」じゃないの?)」という返事に、多くの日本人から「That's it!(それだ!)」という反応がついて、それ以来「イアン・シャーウッド効果」と呼ばれるようになった。 と、話を続けるうちにメンド臭くなってしまったので、正直に言うが、これは今作った話で、簡単に言うと「ウソ」ということになる。イアン・シャーウッドと言っても「いらっしゃいませ」に聞こえるかどうかについて責任は持てない。そんなことで残り短い余生のなけなしの責任を使うのはどうか。おれだってカネと責任の無駄遣いはイヤだ。 でも、裏声で歌うように早口で不明瞭に言えば、いけるかもしれない。「裏声で歌うように」はイタリア音楽用語で「falsetto cantabile」っていうんだよ。ウソだけど。 ただ、考察するにファルセット・カンタービレでだったら、「イラン、しあわせー」と発語すれば高確率でいける。イランの今の状況に鑑みて「イラン」と「しあわせ」は相容れないから無意識にその語句は候補から排斥されるのだ。だから日本人が聞いたなら「いらっしゃいませ」にしか思いは到達しない。「らっせーら」でも青森以外でだったらいけるかもしれない。「ありがとうございました」は客が日本語話者なら「あざーした-」でも脳が「ありがとうございました」と認識する。裏声で歌うように言うなら、「エアロスミース」と言えば「いらっしゃいませ」でも「ありがとうございました」の意味でも両方使える、というコンビニ従業員の万能裏ワザは有名だが、上級者向けだろう。バイト初日の高校生にエアロスミスは荷が重い。ていうか今どきの高校生がエアロスミス知ってるかどうかも疑わしい。↑カーネル・サンダースとスティーブン・タイラーの並立写真があったよな、と探したらアリス・クーパーだった 似たような言葉かどうか、「スパシーボ効果」というのがあって、ググってみたまえ。ほんとうに出てくる。「もしかして: プラシーボ効果」と。でも、そのあとに、AIの解説で「(感謝が)心身に良い影響を与えるという<思い込み>がもたらす効果」と説明していて、要はネットミーム・スラングであると言っている。AIの言うことなんで信憑性はアレだが、これはそんなに大きくは間違ってないと納得した。というより(こっちのほうが良くないか?)まである。プラシーボ効果って言われたときの(何その曖昧なの)というインチキ臭さが消えて、ましてや「プラセボ効果ともいう」には(そんなところで曖昧さを先鋭化させるなよ)と、旧立憲民主の人々には負けるかもしれないがバッタもん臭を放つ言い方より、スパシーボ効果の方が人道的に、そして倫理的に、ふんわりといい感じじゃん。かつてGoogleカレンダーをGメールと連携させておくと、予定のない日の朝には「本日、予定されている予定はありません」というヘンな日本語タイトルのメールが早朝から来るのだということを書いたことがあった。たぶん「There are no events scheduled today」とかそういう英文タイトルが自動翻訳されてるんだろう。それで思い出したがam͜a͉zon商品の価格推移が見られて、株価の指し値みたいに購買価格を設定しておくとメールなどで通知してくれるKeepaというアプリケーションがある。さいきんは見なくなったような気がするが、かつては「安いのときにそれを買う」とサジェストしてくることがあって、(なんだその東南アジアの土産物屋のインチキ野郎みたいな言い草は)と思った。「安いだから買うが良いな」とか「とくべちな!(たぶん特別と言っている)」とか、そういう感じ。昔チャルンクルン通りの仕立屋にスーツを作りに行って生地を選んでいたとき、店の兄ちゃんが「นี่คือผ้าแคชเมียร์な(これ、カシミアな)」と生地を差し出して言ったのだが、どう触っても化繊だったので「โกหกใช่ไหม?(ウソだろ)」と訊いたら「うん♡」と頷いてて、(うはー。すげぇ。タイ人だ)と嬉しくなった。なんでかね。テキトーなこと言ってるタイ人見ると、ホッとするよね。安いのときにそれ買ういいな。 あ。そういえば、こないだ「麩菓子アジア」って書いてある文章を読んで、(???)と思ったが、おれは頭が良いので僅か3秒くらいで(あ! これ東アジアのタイプミスのうえに変換ミスだ)と気がついた。が、変換ミスで新たな意味を持ってしまったわけで、せっかく意味を獲得したのに麩菓子とアジアの組み合わせかよ。スッカスカだって言いたかったのか。 タイトルนครดารา(ナコンダーラー)は星の街、というよりスターの街って感じか。歌詞は自動翻訳で日本語にできるが、大まかには「きみはDJになりたがってて、それはうってつけだから良いと思う。とはいえ私は何者でもないし、きみの恋人ですらない。やがてきみがスターになると皆に愛されるだろう。でも。きみが悲しいときに、それを打ち明ける相手がいない。それをわかってあげられるのは私だけ。がんばって私もスターになれるといいな。私の愛は揚子江よりも長いんだぞ。だから諦めない。夢を見るんだ」というような内容で、簡単に要約すると「ヤバいやつ」じゃねえか。昨今のストーカー殺人みたい。しかも歌詞の中の彼女は、まだスターになってない。キモチワルイ奴だな。 歌っているヤンゴームってラッパーは、まえにも紹介してるから、もういいね。双極性障害(昔は躁鬱病と呼ばれていた)で入院歴があって電気治療を施されたというのも納得の歌詞。歌い方は御詠歌を下品にした感じだが、これでも人気はある。ファン層の想像がつかない歌手というのがタイには多いが、この人もその一人。 ところで13年10カ月ぶりに再稼働したばかりの柏崎刈羽原発6号機(新潟県)が、原子炉を停止だってね。なんでも制御棒の引き抜き作業中に警報が鳴って、作業を中断していたというんだが、このニュースに(出た! 制御棒!)と思い新たにした。 なんか他人の話を聞かないし、自己中心的で怒りっぽいようなご婦人っていうのが時々いて、我々の業界では「制御棒が抜けちゃってる女」と呼ばれているんだが、ふと考えてみると、おれたちは制御棒が、どんなものなのか知らないのだった。 とりあえずアレですか、アニメ銀魂に出てくる「ジャスタウェイ」みたいなフォルムかな、とググってみたらソックリでビックリした、ってことはなくて結構ちがってた。↑右が制御棒(Wikipediaより)、左がジャスタウェイのフィギュア¥3,500.- 要はこの棒って、軽水炉の中で核分裂反応してる中性子を棒に引き寄せて回収するんだよな、という知識はあって、そう間違ってない。で、その集めた中性子はどうしているのか、ということを知らなかった。あれは電線なんかを通って電池みたいに溜められるものではなかった筈で、電線だろうが電池だろうが通り抜けてしまうんじゃなかったっけ? で、ググったら、どうやら棒の素材は中性子をよく吸収する物質(カドミウム、炭化ホウ素など)でできていて、それはわかったが吸収した中性子はどうやって逃がすのかと思ったら、逃がさないんだね。溜めておけばあとは勝手に分裂・消滅するというような夢みたいな物質でもなく、溜まりに溜まると、それ以上は吸収しなくなって、新しいのと取り替えるんだって。早い話が雑巾みたいなもんで、もう吸わなくなった制御棒は再生もできずに「放射性廃棄物」として管理っつうかまあアレだ。 つうことで、原発稼働反対! と叫ぶ勢力があって、理由は原発は危ないから、という明快なものだ。地震などの事故で原子炉が壊れたらアレでしょ。てか、壊れてなくても放射能とか少しずつ漏れてんじゃないの? ってことのようだ。確かに放射能とか原子力は電気やガスみたいに見えないし、危なそうだ。風下の家なんか部屋に充満しそうじゃん。やだ。 ということなんだろうが、実は稼働してなくても危ない。フクイチがそうで、1-3号機は地震のショックで自動停止しているし、4-6号機は定期検査中で、とっくに停まっていた。つまり全部の原子炉で核分裂は停まっていたわけで、暴走でも何でもない。 致命的なダメージは津波だ。津波で「非常用ディーゼル発電機が浸水」、「配電盤も水没」、「バッテリーも枯渇」のトリプルパンチで熱崩壊の冷却が不能になったことによる「水位低下」→「燃料棒露出」→「燃料被覆管(ジルコニウム)が高温で水と反応」→「水素発生」→「炉心溶融」→「水素爆発」という流れで、大ごとになった。 なかでも4号機は停止中で、炉心に燃料はなかったのにあの惨状ってのは「使用済み燃料プールに大量の燃料」、「冷却不能」、「水素が他号機から流入」ということで、稼働してなきゃ安全ということにはならない。まあ稼働してるより稼働してないほうが危険度はぐっと下がるけど、稼働停止で安全ということではない。安全なのは廃炉。燃料がどこにもない状態が安全。 あんな全国にある原発を一遍に廃炉なんて、実際難しいだろうから「欺し欺し時間をかけて」ってことになるんだろう。 ついでに原発のある所って、戊辰戦争で負けた県ばっかりだとか、全部ではないが「戊辰戦争で負けた県は県名と県庁所在地の市名が違う」とよく言われるのは茨城県→水戸市、三重県→津市、宮城県→仙台市、愛媛県→松山市、香川県→高松市、岩手県→盛岡市……というのが根拠だろうが、愛媛と香川は官軍だし、賊軍の中でも重罪だった福島県・新潟県・山形県は同名じゃん。なーにをテキトーな、と思うだろうが、この三つはそれぞれ会津藩、長岡藩、庄内藩の名を剥ぎ取られて新しい県名と市名をつけられたということだ。まあ名前なんて、ただの名前だからどうでもいいかもしれんが、原発配置されるのはちょっと、と思うよね。やっぱ戦争で負けるもんじゃないな。負けない方法は、めっちゃ強くなるか、戦争をしない、のふた通りしかない。 罰ゲームは原発な、ってのは原因を天皇制から来る差別意識ってことでもいいんだが、そんなことばっか言ってるとサヨクの人みたいだ。 で、負け組の県に原発が、ってのはそんなに当たってなくて、負け組は東北と北海道の全部、あとは北陸の一部(越後)くらいだ。これ、縄文系日本人と弥生系日本人の戦いの総決算だったんじゃないの? と個人的には思うが、そっち方面には今日は行かない。 で、西日本と越後を除く北陸には原発がないのかというと、そうでもない。勝ち組なのに原発が置かれた所もあって、福井県なんて原発数最多なのに官軍の越前藩だ。松平春嶽が新政府側の重鎮だったのにね。あと石川県、佐賀県、愛媛県、島根県も勝ち組だ。 これは原発から送る電力の距離、つまり電線の長さに比例して損失量が増えるからで、いくら交流電気でもロスは大きい。じゃあ西日本にも作るか、ってなったときに(じつはアレ、しくじりを大きく仕出かすとエラいことになるんだよな)というのは暗黙の了解だから、ババ抜きで決めた。ということがあるわけなくて、その当時の時点で強い代議士のいない県に「おめでとう。原発を設置してあげよう」とババを引かせた。 原子力工学が物理学の最先端だったのは1910年代までで、世界恐慌の気配もない頃だ。それ以降は全くと言っていいほど進化してない。 核分裂のときのエネルギーって膨大でね。(ふんふん) 途轍もなく大量に熱を放出するんだ。(なるほど) その熱で、湯を沸かす。(え?) もうグラッグラわかすと湯気がバンバン出る。これでもかっていうくらい出る。(湯気……) 蒸気だよ。蒸気の力って機関車動かすくらい力強いでしょ。(…………) それで細長い管に蒸気を通して、その先にあるタービンを回す!(お湯と、湯気で……) そう! 湯気! 湯気がタービン回すと電気が起こるよね。(はあ……) というわけで、核分裂のエネルギーが膨大なのはわかったが、もうちょっと無駄なく、ていうかカッコよくエネルギー変換できなかったのか。原子力なんて目に見えないんだから、同様に見えない電気やガスにするの簡単なんじゃないの? WIFIの電波でも良いけど。あ。でも原子力から作ったWIFIでインターネットすると被爆しちゃうでしょ? とかサヨク関係者は言いがかりをつけてきそう。 最後に。加藤一二三九段が「ひふみんの日(1月23日)」の前日に逝去して、そこはひふみんらしくて微笑ましかった。会ったこともないのに少し悲しくて、将棋が巧くても死んじゃうんだよな、というのを思い出した。二階級特進で加藤一二三十一段か。名前も二階級特進だと加藤一二五だな。加藤さんは野良猫に餌をくれて批判されたりしたこともあったが、敬虔なクリスチャンで、ハンセン病療養所に将棋の指導をしに行ってたような聖人だった。変わり者でもあったからか、テレビでイジられてて本人も楽しそうで、それを見るのはイヤだったな。肺炎で亡くなる老人は多いよね。残念だ。↑クイズ 本物のボラギノールはどれだ?