今日は2018年の5月31日です。

 

すみません、昨日は良くも悪くもとてもバタバタしていまして、今年は1日遅くなってしましましたプンプン

 

さて毎年欠かさず書いているこの日のブログ

 

目的は貴族さんが命がけで訴えたあしなが育英会への寄付と、その功績をなるべく後世の方に伝えるためです。あの日から来年で20年、まあまあ僕も頑張ってます。

 

あしなが育英会とは親を自殺で亡くした子供たちのケアや奨学金を支援する民間の非営利団体です。僕も毎月無理のない範囲で少しづつ寄付しています。

 

https://www.ashinaga.org/

 

 

今年は、1999年に現れた2人のヒーローについてご紹介させていただきます。

 

 

お一人目は、昨日もプロ野球交流戦で東海ラジオの解説をしていた元中日ドラゴンズ山﨑武司さん

 

 

今年、栄から名古屋を盛り上げていこうという「SAKAEGOROUNDインフルエンサー」の中心人物に就任をお願いすべく、東急ホテルで山﨑武司さんとお会いしました。

 

局やドラゴンズのイベントでは何度かお会いしていますが、座ってお話いするのは初めて。

 

東急ホテルでの打ち合わせの席で、僕は1999年当時の話をしました。

 

死を間近にした池田貴族さんが「人生の最後にこんな素晴らしい友達ができて本当にうれしい」と武司さんのことを語っていたことや、お葬式には山﨑武司さんだけがまだ小さなお子さんと出ていらしたこと。僕がその横にいたこと。などです。

 

 

武司さんは懐かしそうに「う~ん、本当に残念だったよねー」としっかりと当時のことを覚えていらっしゃいました。

 

名古屋の全テレビ局・ラジオ局・雑誌・フリーマガジン、すべてのメディアでこの余命半年の一人のミュージシャンを応援しました。

 

多くの有名人もかかわっていただきましたが、葬儀で見かけたのは僕の知る限り山﨑武司さんだけでした。本当に心優しい、実直で真面目な大男のヒーローでした。

 

貴族さんの死後、山﨑武司さんはオリックス~楽天イーグルスに移籍し、ボロボロになりながら現役を続け、プロ野球選手の晩年野村監督の下、もう一度大輪の花を咲かせホームランキングに輝いたのはご存知のとおりです。

 

 

 

 

今年ご紹介するもう一人のヒーローは一般の方です。

 

先日@FM(FM愛知)の公開収録LIVEでお邪魔した守山区チベット寺院チャンバリン。そのさらに瀬戸方面に進むと下志段味(しもしだみ)の交差点に、黄色いロゴの100℃というお店が見えてきます。

 

そちらの幹部の方は池田貴族さんの母校、名門千種高校のラグビー部OBで、つまり舘ひろしさんの直属の先輩。

 

4月のある日、僕ばこの方に呼ばれました。

 

この「貴族大生前葬」には本当にたくさんの方が絡んでいました、数百人のボランティアの方や、大手芸能プロダクション。それらすべてが良心の塊というわけではありません。

 

「お前らは善人ぶってどこで儲けようとしているんだ?」という中傷まがいの言葉も受けましたし、何も協力しないくせに僕を呼びつけ、ああしろ、こうしろと指示だけ出す方もおられました。

 

この日の前日にこの千種ラグビー部の初代キャプテンに「何か困ったことはあるか?」ととても簡単な質問を受けていました。

 

 

会場となる名古屋のセンチュリーホールは3,000人の規模

 

一流のミュージシャンがコンサートを開く会場です。

 

いくらリモートでイカ天キングになったとはいえ、それも数年前。

 

正直、この時点では協力するマスメディアも限られていましたので、チケットの売れ行きにはかなり苦しんでいました。

 

僕が千種ラグビー部OBのFさんに呼ばれ、椅子に座るといきなり「おい、中村、すぐにチケット200枚もってこい!」と言って60万円の札束をドンと片手で机に置きました。

 

絶句していると

 

「どうした?俺のラグビー関係者が来たいと言っているんだ、何か文句あるのか?」

 

「いえ、有難くいただきます、チケットは明日までに持参いたします」

 

「そうか、お前ちゃんと寝てるか?忙しいところすまんな、じゃあ」

 

と言ってあっさりと席を立ちました。

 

 

ゴチャゴチャ長時間説教を垂れて、命令ばかりする人たちに振り回されて辟易している最中、このラガーマンの、優しい言葉などこれっぽっちもない優しさに泣けてきました。

 

お互いラガーマン同士、敬語などありません。ほんの数分の出来事でしたが、本当に本当に感動しました。

 

数年後、その随分後輩の、やはり千種ラグビー部のキャプテンであった清元氏にあの南アフリカ戦を電話で実況してもらった話はまたラグビーのお話のときに書きます。

 

 

僕の姉も卒業した高校、愛知県立千種高校。ラグビーでも全国大会に2回出場している文武両道の名門高です。

 

近年、高校ラグビーのお仕事をさせていただく度、この紫と黒のジャージを見ると、当時のことを思い出してウルウルしてしまいます。

 

 

 

キャプテンFさん、千種ラグビー部OB会、舘ひろしさん、そして愛知県のラガーマンたちもこの壮大な音楽で奏でるお葬式に参戦したヒーローだったのです。

 

 

それでは最後に、沢口愛華の再生回数に抜かれてしましましたがこの動画をご覧下さい。

 

CBCテレビ「池田貴族の残したもの」

https://www.youtube.com/watch?v=6L8yTVrZWAY&t=7s

 

 

また来年!

 

 

 

 

1999年池田貴族チャリティーライブ「貴族大生前葬」事務局長 中村浩一