さきに言っておきたいのは、
これは誰のことも責めるつもりはなくて、
ただ、このところ見えてしまって、
なんだか複雑な気持ちになってて。
それなりに自身の中にも感じ方捉え方はあるけども、それは私のフィルターを通した真実や答えでしかなく、それそのものは各々のフィルター通して必要な感情を受け取ってて、
ただ各々の正義とか各々の正解が違うだけなんよね。



私の両親は私が小さい頃は共働きで
会社員と幼稚園の養護教諭だった。
小さくてよくわからなかったけどこの頃は実家暮らしだったしまぁまぁ裕福そうだったみたいだ。
お父さんはすごいんだと刷り込まれて育ったけれど、成長するにつれて人間的にはとても魅力的な部分もあるけど、あんまり尊敬したい大人ではないと解ってきた。
母は長いものには巻かれとけ的なところがあり、子供の頃はとてもやさしくて大好きっておもってたとおもうんだけど、これまたいつしか自分が成長するにつれて、そのやさしさに深みは無いのだなってどこかでうっすら気づいてしまった。そんな二人が仕事を辞め、居酒屋を始めた。
途中何度か移転も繰り返し、規模が少しずつ大きくなっていき、一時期は居酒屋とスナックと喫茶店を同時にこなしていた。海の家なんかも。私や兄妹も手伝ったりしてて、
今振り返るとずっと店を経営しながら少しずつ大きい店にしていった、長年居酒屋を主体にして私と兄妹を養ってくれたのは普通にめちゃめちゃ凄いことだなぁって今なら想う。

それでも、最後のお店ではまぁまぁ人間関係のトラブルも多くて、
世間がいよいよ本質を見抜く時代に突入すると、客足はどんどん遠のいていった。
お母さんは本当は裁縫とか羊毛フェルトのようなこと、あとパソコンが大好きで、
ほんとは人に会わずにずっと好きなことをやる方が肌に合ってる職人タイプ。
もっと愛想よくしろと父に怒鳴られながら嫌々居酒屋のママをずっとしてたけど、作るご飯もけっこうやっつけ感が出ていて、
私はたまに手伝いに行くと、ついつい色々言ってしまい、やりたくないのにやってる上に娘にまで小言言われてほんとに嫌そうに仕事していた。
父は情熱を持っていたり、突飛なアイデアマンで、人が好き、音楽が好き、気ままにマイペースで仕事したい様子で、まさに音楽のある居酒屋のマスターがピッタリ合っていた。
好きでやってるから楽しいときはいい雰囲気だし、なんだかんだ愛してくれたお客さんは多いとおもう。
ただ、なかなかな曲者なので(笑)
付き合いが長く濃くなるとたいていの人が足音も無く去っていき、
そんな人達や、ままならない日々への愚痴を
本当に熱心に毎日毎日生き生きと話すひと。
自分以外の世界がひとがわるいんだと思ってて、白も自分が黒だと思えば黒に決まってるだろうが!!!とかいうひとだ。
気分が悪くても気分がよくても人が気分を害するようなことを面白がっていうようなところもあるので、
昔より一段と愚痴が多くなった父の店からお客さんも少しずつフェードアウトしていった。
両親の仕事への、周りへの向き合い方みてるとほんと色々口挟んでしまって、何度も険悪になった。
でもね、仕方ないじゃない。
リアルに自分がお客やったら、来たいと思えなくなるような部分たくさんあったもの。いいところも沢山あるから盛り返して欲しかったもん。続いて欲しかったもん。
本音はね、別に傷つけたくて云ってるんではなくて、もっとよくなる筈って想うから云うんだよ。その人やその物事との関係性を諦めたくないから云うんだよ。

話戻すけど、まぁそんなこんなで
うちの両親の20年以上続いた、なんだかんだ愛されてきた音楽の楽しめる居酒屋は
去年やったか一昨年やったかに幕を閉じました。(←ソコうろ覚えかぃ 笑  )

お店って続けるだけでもとても大変なこと。
でもね、言葉にならないところで、
依存のエネルギーって分かってしまうところ、あるよね。もちろんこれは自身にも十分当てはまってることで、私はひとに批判するほど出来ていないしなにも云わないけど、
お店が傾いた理由のいくらかは想像が出来たりもする。もう少し関係性が濃ければ多分私も色々云ってしまってたと想うし。

でもね、同時にとても優しいひとなんだということはすごく解るの。
人や音楽が大好きなんだよね。
大好きに囲まれて幸せに生きる権利は誰にもある。私もきっと自身が経営とか手を出したらまだまだ甘えや依存が身を滅ぼすだろうなと自覚あるから、自分事としても戒めに沢山の学びを貰っている。

お店が潰れるってすごくすごくかなしいよね。
そのあとすぐに眉間に皺寄せて頑張ることだけが正解ではないとも想う。

それでも。

本気で心配してくれるひと、
本気で怒ってくれるひとのありがたさ。。

目を背けずに受け取って欲しいなって
色んな立場のひとの気持ち考えて
なんだか泣けてくる。


みんなが各々自分らしく、
心から喜びを感じて生きられるように
そして私自身もそうであれるように
祈る。
そして自分にできること、小さなことでもかまわないからひとつひとつ自分の脚で動いて、
自分の意思で、自分の手で欲しい未来を掴みに往こうと想うよ。



各々の境遇や各々の考え、
そこから繋がってく行動。。

全部全部きっと各々にとっての正解。

仲たがいしようと、
離れて終わってしまおうと、

きっと今の各々にとって必要で起きてるんだよね。

いつかまたみんなでこんな時代もあったよね~(о´∀`о)なんて笑いながらお酒酌み交わしてる未来がいいなぁって、
同じ時代を懸命に生きてるみんなを、此処からひっそりと愛おしく感じてる。