久しぶりに新作!メイキング動画公開!来年の作品に付いてのグダグダ記事。 | Cozo Cobun Official Blog

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元男子の画家「こうぶんこうぞう」の公式blogです‼️
まもなく30周年です。
30周年個展を企画してくださいさる企業や団体、ギャラリーわ美術館、キュレーターの方からのご依頼をお待ちしておりますコラボも大歓迎‼️

本格的に寒さが続いております。。。

皆様大丈夫ですか?

オイルヒーターをフル稼働&加湿器二台フル稼働のアトリエなのに動画の撮影以外室内でも厚着の私です。。。

久しぶりにメインチャンネルに動画をアップロード致しました。

それも2コも!


連作なので動画を2つに分けただけなのです
が。。。

以前はメイキング動画を再生して頂ける国のほとんどが海外だったのに、最近日本の皆様にも再生して頂けるとようになり、やっぱり素直に嬉しい私。。。(^^)

それと、その新作のご紹介&解説動画をココアート チャンネルにアップロード致しました。

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今から動画では語れない、語ると視聴者様が逃げてしまいそうな、作品に関係する事や、ややこしい事を書くので、そんな事どうでも良いから動画が観たい!って方は、画像に付いているアドレスをクリック又はタップでYouTubeに飛んでください。

又は記事をスクロールで一番下まですっ飛ばしてください。。。

この度生まれた作品は2月のART NAGOYAに持って行こうと思っていますが、既に作品は千葉のbandH galleryでプレ展示中。。。

悪く言えばワンパターン。

よく言えばオリジナリティ。

そんな作品です。。。

でも地味に新たな挑戦もあるんです。。。

日本における、いわゆるカワイイ文化をほんのり、そこはかとなく、取り入れた作品。。。

アニメの世界ではあたり前のヘアカラーも人間がするとコスプレ。。。

でも、最近は色んな色の髪色の人が街に普通に存在する。。。ように思う。。。

私が20代の時緑とか青とかの色に髪を染めてた時は、やっぱりアーティストって頭が変な人がなのね的な見方をされたものです。。。

随分個性や多様性が受け入れられる世の中になり、個人的には生きやすい世の中になりつつある印象が。。。

それって日本の文化が荒んでいると見る人もいるだろう。。。

でも、ちょっと待ってほしい。。。


日本と欧米の境界線がなくなりつつある現代の日本とはいえ、やっぱりどこかに鎖国的遺伝子を持ち、島国の日本が完全に欧米化する事はないと思ってしまうのが私の持論。。。(世間知らずの完全なる独断と偏見)

流行りでココナッツオイルに手を出しても、やっぱりキッチンでは普通に米油だったりするのは私だけじゃないはず。。。

カエルの卵みたいと思いつつ、チアシードが流行ればチアシーダーになりつつ、半分くらい残ったまま賞味期限切れになってたり、毎朝スムージーは欠かさないけど、スムージーには入れる材料が黒胡麻ときな粉と小松菜だったりするのも、私だけじゃないはず。。。

その辺の欧米を独特にコピペする文化や欧米と日本のコントラストはやっぱり作品のモチーフになる。。。

特にアートの分野の欧米文化と日本文化の対比って、コントラストがはっきりしている。。。

アートとARTはやっぱり違う。。。

日本をちゃんと知らない外国のお方は、カワイイ文化も日本のアニメから来てると思っていると思っている人が未だに本気で本当に多い。。。

でもそこにはちゃんと歴史に基づいたカワイイなのだ。。。

アニメもゆるキャラも全部江戸時代に完成され、現代の私達が、ほんのり色付けしたコピペだと感じるのは私が絵描きだからだけではないはず。。。

現代の日本の私達は海外のモノも歴史上のモノも見事にコピペしている。。。

それは悪い意味ばかりじゃなく、コピペやコラージュのセンスが日本独自のパッチワークになりDJなり他の文化の基盤になり、新たなモノに繋がってる。。。ように思います。

最近の歌謡曲が不協和音に聞こえたあなたのご先祖はきっと雅楽がお気に入りだったはず。。。

土地や家の問題だけではなく、日本は古来より良くも悪くも小さくて儚いものに情緒を感じ大切に育んできた歴史があり、それに対し欧米は儚さより迫力や永遠性を重んじているように思える。。。

昔「プチヴィーの森」という個展の作品をあえて全て小さなサイズにした事や精霊を日本的に捉えて生態系を表現したのに、タイトルがフランス語と日本語の造語なのは、フランスの文化での「プチ」には日本からの影響が多分に存在する事への思いから。。。

こんな事を書くと愛国心バリバリの右の人と思われそうだけど、私は右でも左でもなく、アートのフィルターを通して見てる歴史であり現代社会だけなので誤解しないでくださいね。。。

スマホ以前の携帯に、みんなが必ず付けていた携帯ストラップや私世代のマダムのブランドバッグには未だにキャラクターのキーホルダーが付いていたりする。。。

それは、昔の日本人が印籠や煙草入れや財布に付けいた根付文化や帯留め的な文化が遺伝子の何処かに残っているからに違いない。。。

マンガやアニメも作者不明の国宝「鳥獣戯画」が根底にある事は間違いない。

そう言えばスーツの襟の社章的なのも日本独特の物らしいです。。。
良い悪いは別として、これも現代日本の文化です。。。

何かあれば、「奇跡だ」と簡単に片付けないで、因果応報と言い、誰の責任なのか、何が原因なのかを追求するのは、きっと宗教観の違いもあるのだけれども。。。

それはサブカルチャーでもマスカルチャーでも言える事なのかも知れません。

とんでもなく前置きが長くなりましたが、今回の作品にはそんな私のアイデンティティである日本の文化的背景を意識した「カワイイ」作品です。

背景をハンコで埋め尽くなら、ベタ塗りで良いやんなんて欧米人みたいな事言わないでください。

そこはかとなくです。そこはかとなく。。。

もちろんそこには反復することで現在社会の大量生産大量消費を表現しつつ、わかるかわからない曖昧で微妙な余韻みたいな矛盾を表現したいのです。。。

と、言いつつ色合いの参考にしたのはルーシー・リーの器の釉薬の色だったりして。。。

ルーシー・リーが日本に影響され色選びをしていて、私がそのルーシー・リーに影響され。。。

コピペのコピペかもしれません。。。

この辺の影響という絡まった毛糸を解きながら作品にどう落とし所を見つける作業がアートなのかもしれません。。。

違う国の文化に影響を受け影響を与え。。。

アートの世界では、結構、世界標準かも。。。

ゴッホやモネが浮世絵に影響されたかと思った来年、欧米のアートシーンに影響され日本画壇が生まれ。。。みたいな。。。

今の私達が表現する事とは。。。

今だから描かなければいけない事とは。。。

今しか出来ない表現とは。。。

来年は幼少期に「カワイイ禁止令」を親から言い渡された私が、この辺のカワイイやファンシーやラブリーを日本の歴史的背景を意識しつつ、描きたいと思っています。。。

私的「カワイイ」の解禁。。。

来年は表面的には可愛くてラブリーでファンシーな作品が続々と登場するかもしれませんが、そこには今回blogで書いた諸々がそこはかとなくある事をご理解頂きご覧頂ければ幸せです。。。☆

日本とか欧米とかアートとか、チマチマ書きましたが、アートだけではなく、人間の歴史自体が国境に関係なく影響され影響与えあってコピペし合って成長しているのかもしれません。って言ってしまったら元も子もないかしら。。。

アート視点で国境を見れば、人間同士として歴史を認識すれば「戦争」が如何に無意味かという事がわかります。。。

大自然から見れば人間なんて、ちっぽけな存在なのですから。。。

話が脱線しそうなのでこの辺で。。。