1 ウクライナ侵攻
ロシアがウクライナに侵攻しました。ウクライナだけでなく,ロシアも大きなダメージを受けることは明白ですが,それでもプーチン大統領は決断しました。
2 巨大な不安
何が彼を動かしたのでしょうか。それは巨大な不安だと思います。自分の命に危険が迫っているという恐怖が,プーチン大統領を悩ませていました。
少し前のプーチン大統領の映像は,肉体的にも精神的にも健康そうで,自信にみなぎっていましたが,最近の映像を見ると,何かに怯えているような表情で,以前のような自信あふれる様子は見られません。また,体重も増えているようで,精気はなく,健康面にも問題がありそうです。
NATOがロシアに侵攻することは考えにくいのですが,彼は深刻な脅威と受け止めていたようです。「死にたくない」という恐怖で,夜もぐっすりと眠ることができなかったのではないでしょうか。テレビ演説で,プーチン大統領は,「限界を越えている。他の手段はなかった」と述べています。我々には分からない巨大な苦しみが,プーチン大統領にのしかかっているようです。
3 秀吉
私が思い出したのは豊臣秀吉です。秀吉は天下を統一し,大阪城という巨大な城を築きましたが,大阪城の風呂や便所には,隠し堀があったと言われています。秀吉は,いつ襲われるか分からないという不安を常に抱えていました。いつの時代でも,権力者は不安と恐怖で苦しみます。
4 安心
どんな高い位に就き,巨大な財産を築いたとしても,心からの安心はないということがよく分かります。
何のために出世するのでしょうか。何のために働くのでしょうか。もう一度,自分の人生をじっくりと見つめる必要があると思います。