1 衆議院選挙

 明日は衆議院選挙の投票日です。先日,期日前投票に行ってきましたが,立憲民主党の略称が「民主党」,国民民主党の略称も「民主党」となっていました。投票用紙に「民主党」と書いた場合,立憲民主党と国民民主党の各得票率に応じて按分計算されるようです。

 

 同じ略称を使うのはあまり望ましくないことですが,両党ともに思惑があってのことでしょう。ここで気づきましたが,民主党は他にもありました。自由民主党,社会民主党です。

 自由,立憲,国民,社会が頭に付きますが,みんな民主党です。

民主主義が好きなんですね。

 

2 民主主義

 民主主義とは多数決であり,選挙は民主主義そのものです。多数の票を得た人が当選し,多数の当選者を得た政党が政権を担います。

 

 誰に投票するかをどのような基準で選んでいるでしょうか。それぞれの候補者や政党が公約を発表していますが,自分の生活を豊かにしてくれる候補者,政党を選ぶ人が多いのではないでしょうか。

 

3 全国民の代表

 憲法第43条は「両議院は,全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する」と定めており,国会議員は全国民の代表です。しかし,選挙では「地域の代表です」と訴えます。地元に多くの予算を引っ張ってきてくれる人が好まれるからです。

 

 当然の結果として,選挙が終わると全国で予算の取り合いが始まります。選挙公約を守る必要がありますから,みんな必死です。しかし,財源には限りがあり,思い通りの予算を持ってくることは簡単ではありません。財源がないということになると,財源をどこか別のところから持ってくるしかありません。

 

4 国の借金

 人のポケットからお金を取ろうとすると文句がでますから,文句を言わない人のポケットを狙います。それが,投票権を持たない人たちのポケットです。未来の国民のポケットからお金を持ってくる,すなわち借金です。

 

 借金をしてお金を使うのは今の国民ですが,その借金を返すのは未来の国民です。まだ,生まれてもいない国民ですから,投票権もありませんし,反対の声も上がりません。

 

5 AI新党

 このように民主主義と言っても,現在生きている人の多数決で決めるという不完全なものです。そして,私たちにとって「得か損か」で物事を決めていきます。

 痛みを伴うことであっても,断行しなければならないことはあるはずです。利害得失を離れて,適正妥当な政治を行うことはできないでしょうか。

 

 以前のブログにも書きましたが,AIにその可能性があります。実際にAIに政策判断をさせようとする国も現れてきました。AI新党ができたら,ある程度の支持が得られるように思います。期待して待つことにしましょう。