1 夜中に目が覚める

 

私は寝付きのよい方で,布団に入るとすぐに眠ることができます。

しかし,夜中に目覚めることがあり,そんな時に,気になる裁判のことが頭に浮かぶと,色々と考え始めて,頭が冴えて眠れなくなることがよくありました。

 

2 落語の効果は絶大

 

目が覚めても再び眠りに入るよい方法がないものか,長年,色々探したり,試したりしていました。

 

今から10年近く前ですが,スマホに入れていたオーディオブックの落語を聞いてみたところ,その効果は絶大でした。

落語を聞いているうちに,いつの間にか眠ってしまうのです。

 

3 なぜ落語なのか

 

なかなか眠れない理由は,頭の中であれこれと考えを巡らす内に,脳が活性化してしまうためだと思います。

 

落語を聞くとき,自分の頭で考える必要はありません。話を聞いて受け入れるだけです。

考えなくても自然と頭の中に登場人物が現れてくれます。これは落語家の素晴らしい技術です。

 

私自身が何かを一生懸命に思考することはありません。この受け身の状態,ぼーっとしている状態が入眠に有効なのだと思います。

 

そして,落語は自分に関わりがありません。仕事の話や法律の話だと,「ここは聞き逃せない」というような所もあると思いますが,落語ですから,聞いても聞かなくても,どちらでもよい話です(落語家さん,ごめんなさい)。

気楽な気分で聞けます。

 

更に,落語ですから「笑い」があります。

声を出して笑うようなことはありませんが,笑いの感情は副交感神経を優位にしてくれます。

副交感神経が優位になると,睡眠の質は向上します。

 

4 いびき対策

 

最近は少なくなりましたが,以前は弁護士会の忘年会などで,温泉旅館に泊まることがよくありました。

ところが,同室の人のいびきが気になって寝られないことも少なくありませんでした。

 

そこで,耳にイヤホンを入れて落語を聞くようにしました。

私の場合は,横向きに寝て,上になる耳にイヤホンを入れます。

そうすると,いびきも聞こえなくなり,前述の落語効果もあって,熟睡できるようになりました。

 

5 最近のYouTube

 

私が発明した睡眠法だと思っていましたが,近頃はYouTubeに「睡眠用」として1時間から2時間の落語や漫才の音声が沢山upされています(権利関係の処理をしているかは分かりません)。

 

同じことを考える人があったのですね。

 

6 ストレッチ

 

夜中に目が覚めた後に眠れなくなるという悩みは解決できました。

次の課題は睡眠の質でした。

 

私はスマートウオッチのfitbitを使っています。

時計と歩数計,電話やメールの着信通知(ブルブルと震えてくれます)などの機能に加えて,睡眠の質を測定することができます。

 

夜中に腕にはめて寝るだけで,睡眠ステージとして,目覚めた状態,レム睡眠,浅い睡眠,深い睡眠を記録してくれるのです。

 

私の場合,深い睡眠が少ないことが課題でした。一晩に1時間程度の深い睡眠が理想ですが,10分程度のことが少なくありませんでした。

 

最近,入浴後にストレッチを始めました。

YouTubeに沢山のストレッチ動画がありますので,その中の一つを選んで10分から20分間,毎日ストレッチをしています。

 

その結果,睡眠の質が明らかに向上しました。

ストレッチは副交感神経を優位にしてくれるためだと思います。

 

6 サンドイッチマン

 

私が聞く内容も変遷しています。

最初は落語家の志ん生ばかりを聞いていました。

次に,立川志の輔になり,今はサンドイッチマンとなっています。

 

熟睡して目覚めた朝は,NHKのラジオ体操で1日が始まります。

健康に気をつけて,明るく楽しく生きましょう。