1 年金の問題

 年金について、様々な問題を指摘する声がありますが、その一つに現在の高齢者は年金保険料をわずかしか負担していないのに、年金を多くもらいすぎているのではないかというものがあります。
 

2 現役世代の負担が大きく高齢者は恵まれすぎ

 1970年には現役世代9.7人で高齢者1人を支えていましたが、2030年には1.8人で、2055年には1.2人で高齢者1人を支えることになると予測されています。

 このように「騎馬戦型」モデルから「肩車型」に変化し、現役世代の負担が重くなりすぎるというという批判があるのです。
 

3 高齢者が負担してきたこと

 一方で、「肩車型」が不公平とは言い切れない背景もあります。

 現在の高齢層は、現役世代のとき、自らの親世代の生活を支えていました。しかし、当時は年金制度が未整備の時代であり、彼らは、年金のない親を子どもだけで支えていたのです。

 その意味では、今の現役世代と比較して恵まれすぎとは言えないと思います。

 

4 年金制度と生活保護

 年金制度は社会の仕組みとして必要であり、維持していくために何度も制度改正が繰り返されてきました。

 現在は破綻しない制度となっていますが、その反面、年金だけで生活することが困難な人もあります。

 しかし、日本は憲法で「健康で文化的な最低限度の生活を営む」権利が保障されています(25条)。

 年金で生活できない場合には、生活保護を受給することができます。

 生活保護は国民の権利ですので、何の遠慮も必要ありません。

 困ったときは、すぐに申請することが大切です。