前回の『お母ちゃんの部屋①』の続きです。
続きと言っても、やや強引に繋がせた感がありますが
そこは、ご愛嬌ってことで、笑
さらに歩きまわっていると、2Fのスペースで
すっごく懐かしいものに出会った!!
5色の引き出しの・・・今でいえばチェストっていうのかな。
(昔は、こういうの全部総称して、たんす・・だったよね。)
そう、これとまったく同じものが、の実家にあるのです
うちのやつのほうが、もう少し幅広だけど
引き出しの色はおんなじ、おんなじ・・・
物心ついた頃にはすでにあってや弟の服が入れられていた。
そしたら、一緒にいた、よりちょっとだけお姉さんの友達が
「ああ、5色だんすね」って言った。
なに知ってんの?
しかも、そんな名前までついているなんて・・・・
・・・ってことは、当時とてもポピュラーで、
世間で人気を博していた家具なんだろ~か
まあ、でも、そんなことはど~でもよくって・・・。
は小さい頃から、このたんすが大好きでしょ~がなかった
このパステルカラーの引き出しが可愛くって
本当なら嫁入り道具として持って来たかったくらいだ。
でも、それを躊躇したのには理由がある。
なぜなら、このたんすが置いてあったのは子供部屋ではなく
両親の寝室だったから・・・。
そして、今もなお、この引き出しの中には
や弟が幼い頃着ていたセーターやらジャンバーやら夏服が
40年以上経った今も、何枚か入ったまんまになっている。
お母ちゃんに確認したことはないが
私たちの服を捨てずにそのまま保存されてるということは
ある意味、お母ちゃんの大切な思い出箱かもしれない、
そう思ったからだ
だから、「このたんす、持って行ってもいいかな~!」なんて
口がさけても言えなかった。
がちょっと転換します
そのたんすが置かれている両親の寝室を
と弟は小さい頃から
「お母ちゃんの部屋」と呼んでいた。
お父ちゃんの部屋でもあるのに、なぜか、お母ちゃんの部屋
おそらくもう時効だから言っちゃうと・・・・
小中学生の頃、両親の部屋というものにとても興味があった。
へんな意味ではなく、純粋単純に大人の部屋には
何かが隠されてる気がしてならなかった。
たち子供には内緒のなにかが・・・・・
だから、たまにこっそり、
そのお母ちゃんの部屋に忍び入っては
たんすの引き出しや書棚を物色していた
なんともタチの悪い子供だった
両親が結婚する前の、お父ちゃんからお母ちゃんに宛てた
ラブレターを盗み読みしたときは、なんだか胸がドキドキした
写真の四隅を三角の形をした挟むタイプのアルバムに
お母ちゃんの初々しい女学生時代の笑顔を発見したときは
その可愛らしさに胸が弾んだ
や弟の母子手帳も見つけた・・・
忘れてしまったけど、手書きでいろいろ書いてあった。
ドレッサーの引き出しで見つけた
金や銀に光るアクセサリーを首に巻き付け
口紅やアイシャドーをつけては化粧品の匂いに「おえっ!」
ってむせたりもした。
水玉のワンピースを鏡の前であててみて
にっこり微笑んで、モデル気取りにもなってみた。
廊下に足音が聞こえると、慌てて死んだふりをした
ああああ、お母ちゃん、ごめんなさい
ほんの出来心なのよ、魔がさしただけ・・・・・。
ちょっと、興味が頭をもたげただけ・・・・・。
きっと、皆さんも子供の頃、こんな経験ありますよね、
あると言ってください
『お母ちゃんの部屋②』は、こんなお話・・・
こんなお話でございました。
RUKIが高校生になったら
いよいよ携帯解禁で、スマホを持つことになる。
ああああ、息子よ、ごめんなさい
ほんの出来心なのよ、魔がさしただけ・・・・・。
ちょっと、興味が頭をもたげただけ・・・・・。
と、スマホを盗み見た自分を詫びる日が来るのだろうか、
RUKIよ、アーメン