静岡市葵区羽鳥の少人数個別指導塾、学習塾ゼファーです。
仕事柄、しばしば「伸びる子はどんな子ですか?」と相談されることがございます。これに関しまして、私は現在、次の六つを紹介しております。
① 身のまわりの生活に関する経験がある。
② いわゆる「勉強」をしていない時でも、勉強のことを考えている。
③ 目の前にある情報をいい加減に扱わない。
④ 自分の間違いと向かい合うことができる。
⑤ 声か音を出して勉強している。
⑥良い意味での「臆病者」。
それぞれ、詳しく述べてまいります。とはいえ、長くなってしまいますので、まず今回は①だけを……(それでもだいぶ長くなってしまいましたが……)。
① 身のまわりの生活に関する経験がある。
身のまわりの生活に関する経験……すなわち家事・育児や、自然環境の中での遊び、また他人との関わり合いです。
まず、洗い物やお洗濯・料理といった家事や、弟・妹の面倒を見るといった育児のお手伝いをたくさんした経験がある(している)。また、自然環境の中でたくさん遊んだ経験がある(遊んでいる)。
こういった場合、勉強をしていても「ああ、だから普段見るあれはああなってるのか」「だから普段聞くあれはこう言われてるのか」などといったように、生活と勉強が自然に結びつきます。
この強みは、特に理科・国語において顕著にあらわれます。どちらも自分の身のまわりの事象が前提となる教科だからです。
また、家事は家族から作業を依頼されること、育児は自分よりも弱い存在の面倒を見ることですから、責任感が養われますね。この責任感は、後述する「当事者意識」にも良い影響を与えます。
保護者様のお手伝いをしているお子様や、一緒に色々なところへ出かけて、見知らぬ他人や自然環境の中での体験を積んでいるお子様は強いという印象です。
次に、他人(=家族以外の人々)と、自分の力で関わろうとしている。
ここでいう「自分の力で」とは、自分から他人に対して積極的に関わらなければならない……というわけでもありません。コミュニケーションの取り方それ自体は受け身であっても構わない。ただし、友達や先生などとのやり取りを丸ごと大人任せにしない、そこは受け身にならない、という「当事者意識」が大切だと考えます。
友達に何かを借りる・返す必要がある。先生に何かを頼む必要がある。誰かと何かしらのトラブルになった。こういう時に、自分はなぁなぁで流して、あとは大人(特に親)任せにしていればいつの間にかなんとなく解決していた……という経験“ばかり”を積み重ねてしまうと、自分で問題を解決するという観点が養われにくいでしょう。
少なくとも「ニコッと笑って無言で首を傾げているまま」では話が進まない、勉強という分野では好ましくありません。
自分から適切な働きかけをしなくても、例えば無言で困り顔をしていたり、固まっていたり、泣いていれば、誰かが察してくれて、話を進めてくれる・助けてくれるというわけではない。最終的には「自分が」なんとかしなければならない、という自覚・認識・姿勢は、学習状況にも好影響を与えることが期待できます。
保護者様は、お子様が他者や社会と関わる機会に、それを代行し“すぎて”しまわないことが大切でしょう。
とはいえ、初めて「自分から働きかけなければ何もしてもらえない・自分に対して興味の無い世界」と向かい合う時のお子様の様子は心痛むものかもしれません。
しかしながら、それを承知したうえで、やはり、おおよそ小学校高学年までにこのような当事者意識を養うほうが得策であると考えます。
これらの経験があれば、勉強の内容が生活につながり、さらに勉強という行為そのものを自分ごととして捉えやすくなります。
こうして、理解しやすくなる・覚えやすくなるという効果が期待できます。
始めである①の特徴としてこれを挙げたのは、こればかりは、こちらからの働きかけではどうにもならない部分が大きいからです。
②〜⑤は、こちらからの働きかけによって、ある程度の意識改革が期待できる部分もあります。ただし、①に関しては、本当に、ご家庭の教育に依存してしまうところが大きい。どうしても、立場上、生活に干渉できる範囲には限りがあります。
できればお家でのお手伝いをさせたり、自然体験ができるような場に連れて行ってあげたり、お子様の人間関係における裁量を徐々に増やしてあげたり、といったことをしていただきたく思います。
色々と例を挙げましたが、上記のもの以外であっても、生活に「動き」のあるお子様はおおよそ同じような強みを持っています。
それは食べ歩きであっても、友達との遊びであっても、絵を描くことであっても、恋愛であっても、学校や塾の勉強とは関係のない勉強であっても、なんならオリジナルワールドの妄想であっても、漫画集めであっても、ゲームのオンライン対戦であっても構いません。
漫画の読み過ぎ・ゲームのやり過ぎなどよりも、家の中でぽけーっとしていたら、あるいはなんとなくYouTubeを流していたら、いつの間にか毎日が過ぎている。一ヶ月ほど前までの自分と今の自分と、何が違うのか。つまり、どういうことがあって、それにより何を知って、どう考えるようになって、どう言うようになって、どう動くようになったのか。そういう変化が全く分からない、というのが、本当に良くないと考えています。
このような過ごし方だと、勉強と生活がつながるための「きっかけ」が作られないのです。そして本人自身、それを指摘されたところで、経験によって蓄積した「きっかけのもと」が無いから何かしらのアイデアもわかず、これ以上この生活を「どうしたら」いいのかが分からないのです。
だから、とにかく生活に「動き」のあることが大切です。
その上で、なぜ前述のような例をあえて挙げたかと申しますと、受験で強い例が家事や自然に関する経験だからです。
人の暮らし方・育ち方や自然環境というのは、受験問題に関わる知識人たちが大好きなテーマですし、公立中高一貫校の適性検査などはダイレクトにこういう知識を前提としてきます。
②以降はまた改めて書いていこうと思います。お読みいただきありがとうございました。
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