フードの話 | 犬と猫の行動診療科ブログ

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問題行動の往診診療を行っている獣医師のブログです。

先日セミナーに行ってきました。

今回のセミナーは行動学に関するものではありませんでしが、その時のお話でフードに関することです。

セミナーの講師は、消化器や肝臓の病気で有名な獣医大学の教授でした。

お話も分かりやすくておもしろかったですよ♪

セミナー中、一度も寝ずにちゃんとメモも残ってましたから!笑。

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でね、話の途中でフードの話になったんです。

フードって、値段もピンキリですよね。
値段が高ければ高いほどいいフードのか…⁇

これね、私も飼い主さんからよく質問されます。
フードの種類ってたくさんあるので迷いますしね…あせる

その先生の見解としては、総合栄養と記載されているフードであれば、そんなに大差はない、でした。

総合栄養食とは、犬や猫に必要な栄養バランスを満たしているフードのことで、いわゆる市販のフードです。パッケージの裏に記載があります。

ただ、完全に手作り食にしている場合は、
・貧血
・電解質異常(特にナトリウムが低くなる)
・高タンパク質食による尿素窒素(BUN)の増加

などが起こるので、定期的に血液検査を受ける必要があるそうですよ。

低ナトリウム血症は、市販のドライフードを混ぜていれば起こりにくいので、ゆる~い手作りフードにするのがオススメだよ、と言っていました。

まぁ、要は完全に手作りフードにする場合は、犬や猫のしっかりとした栄養学の知識が必要になるから、基本は市販のフードにして、時々手作りフードにしたり、手作りを混ぜたりって感じですね。


フードの値段に関しては、私が飼い主さんにお話する場合は、「安すぎずでね」とお伝えしています。

値段の高いフードを食べた方が寿命が長いというエビデンスはないですが、安すぎるフードは、やっぱりそれだけ原材料が安価なものになってしまうのでね。

それと、開封したフードは1ヶ月を目安に使い切ることと、開封後は常温で保存することです。冷蔵庫だと、出し入れの時に湿気てしまうのでよくありません。


ほんと、フードを選ぶって難しいですよねあせるあせる

参考になれは幸いです。