「ことでんの廃線やむなし」などの雰囲気もあった中、鉄道を基幹公共交通と位置づけた再建で、神戸電鉄粟生線の再建にも大変参考になります。
6.地域公共交通総合連携計画
6-1.ことでんの活性化に向けた基本方針
公共交通が人口減少や少子高齢化の進展などにより、大きな転換期を迎えるなか、香川県では、平成21 年度に、学識経験者等により構成された香川県地域公共交通ネットワーク検討委員会を設立し、「香川県における地域公共交通のあり方に関する調査・検討」を実施しました。
そのなかで、香川県では、「輸送力、定時性等に優れた鉄道をネットワークの中心に置き、交通結節点において、公共交通相互や自動車等との乗り継ぎ機能を高め、県全体でネットワークの利便性と結節性を向上させる必要がある」とのとりまとめを行いました。
ことでんは、県内の地域間移動を支える地方鉄道ですが、県庁所在地である高松市から放射状にネットワークが形成されているという特性を生かして、そのサービスレベルを高め、他の公共交通との有機的なネットワークを形成することにより、JRや高速バス等の広域的な公共交通軸を補完し、多様な移動ニーズに応じる都市鉄道として機能しうるものといえます。
しかし、現状では、高松都市圏を中心に、県の地域公共交通ネットワークの基幹的な役割を担う都市鉄道としては、運行頻度が少ない区間が存在するほか、現在の駅の配置や機能が沿線需要等に的確に対応していないなど、機能が十分とはいえない面もあります。
ことでんが、今後さらに発展していくためには、路線のサービスレベルを向上するとともに、路線バス、コミュニティバス、タクシー、自動車等の他の交通手段との有機的な連携に資する取り組みを進め、県内の地域公共交通体系を強化していくことが重要になります。
さらに、既存需要のみに着目するのみではなく、路線のサービスレベル向上と連携して、沿線地域における公共交通指向型のまちづくり(駅を核としたまちづくり)を推進していくことも重要となります。
以上のような考えから、本計画では、ことでんの活性化に向けて、以下の基本方針を掲げるものとします。
<ことでんの活性化に向けた基本方針>
● 都市鉄道としての特性を活かした、県内の地域公共交通体系の強化
・ ことでんが、JRや高速バス等の広域的な公共交通軸と、路線バスやコミュニティバス等の地域レベルの公共交通軸との中間的な位置づけにあることを踏まえ、ことでん自身がサービスレベルを高めていくとともに、JRや高速バス等との乗り継ぎ利便性の向上、ことでんの駅を中心とするバス路線網(コミュニティバスを含む)を形成するなど、他の公共交通軸等との有機的なネットワークを形成することにより、県内の地域公共交通体系の強化を図ります。
● ことでんの駅を核としたまちづくりと地域の活性化
・ 沿線地域とことでんを結ぶ「結節点」である駅においては、他の交通手段と連携して広域的な需要を引き込むための機能を強化するとともに、駅を活用した人の流れを創出するため、沿線市町等と連携して、交通基盤整備や市街地整備、施設誘導に加え、駅が市民生活に根ざしたものとなるよう、駅を核とするまちづくりを推進し、沿線地域の活性化を図ります。
6-1.ことでんの活性化に向けた基本方針
公共交通が人口減少や少子高齢化の進展などにより、大きな転換期を迎えるなか、香川県では、平成21 年度に、学識経験者等により構成された香川県地域公共交通ネットワーク検討委員会を設立し、「香川県における地域公共交通のあり方に関する調査・検討」を実施しました。
そのなかで、香川県では、「輸送力、定時性等に優れた鉄道をネットワークの中心に置き、交通結節点において、公共交通相互や自動車等との乗り継ぎ機能を高め、県全体でネットワークの利便性と結節性を向上させる必要がある」とのとりまとめを行いました。
ことでんは、県内の地域間移動を支える地方鉄道ですが、県庁所在地である高松市から放射状にネットワークが形成されているという特性を生かして、そのサービスレベルを高め、他の公共交通との有機的なネットワークを形成することにより、JRや高速バス等の広域的な公共交通軸を補完し、多様な移動ニーズに応じる都市鉄道として機能しうるものといえます。
しかし、現状では、高松都市圏を中心に、県の地域公共交通ネットワークの基幹的な役割を担う都市鉄道としては、運行頻度が少ない区間が存在するほか、現在の駅の配置や機能が沿線需要等に的確に対応していないなど、機能が十分とはいえない面もあります。
ことでんが、今後さらに発展していくためには、路線のサービスレベルを向上するとともに、路線バス、コミュニティバス、タクシー、自動車等の他の交通手段との有機的な連携に資する取り組みを進め、県内の地域公共交通体系を強化していくことが重要になります。
さらに、既存需要のみに着目するのみではなく、路線のサービスレベル向上と連携して、沿線地域における公共交通指向型のまちづくり(駅を核としたまちづくり)を推進していくことも重要となります。
以上のような考えから、本計画では、ことでんの活性化に向けて、以下の基本方針を掲げるものとします。
<ことでんの活性化に向けた基本方針>
● 都市鉄道としての特性を活かした、県内の地域公共交通体系の強化
・ ことでんが、JRや高速バス等の広域的な公共交通軸と、路線バスやコミュニティバス等の地域レベルの公共交通軸との中間的な位置づけにあることを踏まえ、ことでん自身がサービスレベルを高めていくとともに、JRや高速バス等との乗り継ぎ利便性の向上、ことでんの駅を中心とするバス路線網(コミュニティバスを含む)を形成するなど、他の公共交通軸等との有機的なネットワークを形成することにより、県内の地域公共交通体系の強化を図ります。
● ことでんの駅を核としたまちづくりと地域の活性化
・ 沿線地域とことでんを結ぶ「結節点」である駅においては、他の交通手段と連携して広域的な需要を引き込むための機能を強化するとともに、駅を活用した人の流れを創出するため、沿線市町等と連携して、交通基盤整備や市街地整備、施設誘導に加え、駅が市民生活に根ざしたものとなるよう、駅を核とするまちづくりを推進し、沿線地域の活性化を図ります。