公共交通についての示唆に富んだ著作2冊紹介 | 神戸電鉄「粟生線の会」のブログ

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神戸電鉄粟生線の存続を求めて活動している沿線住民有志の会の「神鉄粟生線を残して」の発信を行っています。

『地域再生の戦略』 「鉄道復権」や「LRT」(共著)で、公共交通、地方鉄道などに取り組んでおられ、この前には三木市の会のシンポで講演された、宇都宮浄人関西大教授の最新刊。「交通まちづくり」というアプローチという副題どおり、一番基本的な事柄がかかれています。

『コミュニティ交通のつくりかた』 住吉台くるくるバス実現に努めてこられた森栗茂一さん〔大阪大学コミュニケーションデザインセンター教授)の編著の本です。くるくるバスや、北近畿タンゴ鉄道、山口市のとりくみ、淡路市のコミュニティ交通のことなどがかかれています。
一番印象に残ったのは、北近畿タンゴ鉄道のなかの「200円バスの取り組みは、『そんなん無留ですよ』をひっくり返すことから始まった」の一節です。これはあらゆるところで出てきます。「粟生線の再生なんか無理ですよ」「路線バスが走っているのでコミュニティバスなんて無理ですよ」「敬老パスは短距離移動を対象ですから神戸電鉄への適用は無理ですよ。※実際は三木・恵比須から三宮行きの神姫バスはJ神戸市内分は敬老パスで乗れてとても助かっている人が多いが」などなど・・・・そのほかにも「東灘区役所は『アテにはできんがタヨリになる役所』~カネはだせんがアセをかく、住民の協同者としてみとめ(た)など、いろいろおもしろいことがかかれていました。