社長インタビーで聞いた「すごい話」独り占めはもったいない

社長インタビーで聞いた「すごい話」独り占めはもったいない

社長の足跡・夢をインタビューして映像化するという、少し変わった仕事を2013年からしています。
「人生の岐路・モノの見方・考え方」など、社長から直接聞いて心に残ったエピソード中心に綴っていきます。

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こんにちは。小林です。

 

「これはご紹介せねば」と思うお話を先日お聞きしました。

 

いつも応援して頂いてる
㈱クマダ熊田社長からです。

 

㈱クマダさんは、昭和30年に現社長のお父さんが寺院仏具木地製造からスタートされた会社さんで、現在は自社に職人を抱え、仏壇・仏具の製造から販売まで一貫で行われています。

 

その日は熊田社長に、「ぜひ聞いてみたい」ことがありました。

 

 

以前から断片的にお聞きしていた

「お仏壇ネット販売の秘訣」

 

ネットで家も買える時代ですから、お仏壇のネット販売だけでは驚きません。

 

しかし、クマダさんは数年のうちに業績の半分以上を占めるまでに成長。

私はお仏壇を買ったことはありませんが、いざ買おうとなれば、「実際のお店で」そんな気がしてました。
これを読んで頂いている大半の方もそうではないでしょうか。

 

しかし、世の中の事情は変わって来ているようでした。

また、注文は海外からも多いそうで、外国人・仏教徒以外の異教徒からも。

その辺りのお話はまた次の機会に。

 

で、本題です。
㈱クマダさんは現在従業員の半数が「ネット事業部」所属。
それもネット事業を始めてからの入社で、ほとんどがwebやデザインを学んだ方。
女性も多い職場です。

 

それをお聞きして、
「失礼な質問で申し訳ありませんが。。。」と前置きして素直に聞いてみました。

 

「webやデザインを学んだ若者が、お仏壇の業界へ飛び込むというのもちょっとイメージし難いのですが、どうやって募集したんですか?」

 

笑顔でおしえていただきました。
「特別なことはないですよ」

 

ただ採用では「お仏壇の文化を」とか「この業界が」というよりも、webやデザインを勉強してきた人が、自分の知識や得意とするジャンルで何か新しいことを打ち出せる環境が「うちには有る」。
その題材が「お仏壇・仏具」というだけ。
「新規事業・新規事業部」という色合いを打ち出している。

 

入社後も企画から彼らに任せている。
まだまだwebの浸透が浅い業界という点も功を奏し、意見やアイデアがどんどん出てくる。
また、業界素人だからこその斬新な視点も沢山あって逆に気が付かされる。

 

実際にお客さんから寄せられたニーズで、
「お仏壇らしくない、お仏壇を作ってほしい」

実に玄人が悩みそうな要望です。

私も現物を目にした時「この”らしからぬもの”は何ですか?」と質問をしました。

 

ネット事業のお話をお聞きしながら、
全くの新規事業でなくとも、今の事業をどこか一つ変えるだけでずいぶん変わるものだな。

 

そんなことを思いながら、これも良くしていただいてる他の社長のお話が。

 

この名古屋周辺には、見渡せば世界に冠する産業集積がある。
自動車・航空産業・陶磁器・繊維などなど。
しかし認知は…???
また実際のビジネスの拠点は、東京や大阪になる。

 

それはなぜか?

 

クリエイターが育っていないから。

 

良いものはある。
でもその魅力を発信し伝える力が足りない。

企業でも「良い技術やサービスはある。でも。。。」

 

会社のPRは、現場の営業マンや社内でコンバートされた担当者が担う。

または「たまたま得意だったから」そんなケースが多いのではないでしょうか。

弊社も然りですが。

 

視点を変えて、専門職として採用することで景色が一変するかもしれない。

 

今週ある芸術系の大学に初めてお邪魔しましたが、そこで「採用に積極的な企業があれば連携したい」とご相談いただきながらも、その場では「私のお客さん×芸術系の学生」がイメージできませんでした。そんな反省もあり。

 

因みに、熊田社長は8月に開催します弊社のお客様交流会へ参加されます。
ぜひ詳しいお話しはその場も直接。

 

長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。