こんにちは!

 

本日は2022年に公開された「グッドナイト、マミー」を鑑賞したので、その感想を書いていきたいと思います!

今回私が見たのはアマゾンリメイク版なのですが、それ以前に2014年にオーストリアで制作されたものがあるみたいです。

ちなみにこのリメイク版はアマプラ会員なら無料で見えるのでぜひ見てください!

 

あらすじは、田舎にある母親の家に双子の兄弟・エリアスとルーカスが訪ねると、母親は手術を受けたといって顔をマスクで覆っていました。母親の家で生活するにつれ奇妙な行動が目立ち、2人は彼女が本当の母親ではないのではと思いはじめて―― というお話になっています。

 

 

 

 

ここからはネタバレしていきたいと思うので、まだの方はUターンで!

 

 

母親の家にやって来た2人は、ここで暮らすにあたってのルールを告げられます。それは、叫んだり走ったりしないこと、他の人を招き入れないこと、ママの部屋や納屋には入らないことでした。

しかし、このルールを破りエリアスは納屋に入ってしまいます。案の定母親にばれてしまい、怒られたうえに突き飛ばされて肘をけがしてしまったエリアス。ルーカスに手当をしてもらっているとき、エリアスは納屋に血のようなものがついていたと話しますが、ルーカスはただのペンキだよ、と取り合いません。

少し変わった母親の様子。それは子守歌を歌ってほしいと言ったときに、「子守歌はもう卒業よ」と返したことも相まって疑惑が深まっていきます。

 

2人は結託し、母親の部屋へ盗聴器を仕組もうと入ると、そこへ母親もやってきてしまいます。それぞれ物陰に隠れて母親の様子をうかがっているとたばこを吸い、エリアスがあげた似顔絵を破り捨てる様子を見てしまいました。2人は自分の部屋に戻り、ママはたばこも吸わないし似顔絵を捨てるなんておかしい。子守歌を歌ってくれなかったのも、歌詞が分からないからではないか、と思い、本当の母親を探そうとします。父親へ電話をするも、そのことがバレてしまいケータイは破壊されてしまう。そして2人は、母親の目は緑なのに対して、あの女の目は青いことに気が付きます。

 

しかしある日、エリアスは入浴中の母親のパックを剥がして顔を見ようとしたのがバレてしまい、部屋まで逃げるもドアを壊され怒られてしまいます。エリアスはあんたは本当の母親じゃない、あんたなんか嫌いだ、と反抗的な態度を取り、母親にお風呂場に連れられ冷たいシャワーを当てられながら「私が本当のママだと言いなさい」と脅されます。命の危険を感じたエリアスは言うことに従い、なんとか解放されますが、ルーカスとエリアスはここから脱走することを誓います。

 

大雨のなか、家を抜け出した2人は近くの空き家へ入り込みます。気が付いたらそこにルーカスはおらず、懐中電灯で辺りを照らしながらルーカスを探すエリアス。すると母親の恰好をした何やら黒い人形のようなものが窓を割ってこちらにやってくる。襲われそうになった瞬間、目が覚めて夢であったことに気づくエリアス。そして目の前には警察が2人。警察はエリアスたちを車に乗せ、家へ連れていくと言います。しかし連れていかれた先は逃げ出してきたあの家。違う、と声を上げても聞いてもらえず、外ではマスクを外した母親が待っていました。

 

翌日の朝、母親は目を覚ますとベッドにガムテープで縛られており動けない状態。そこへルーカスとエリアスがやってきて、本当のママはどこだ、と聞きます。氷水をぶっかけて吐かせようとするエリアスに対して、私が本当のママだと言い切る女。目の色のことを尋ねると、緑なのはカラコンをしているからで、鞄のなかに入っている、と言います。2人は鞄を探しに1階へ。先に鞄を見つけたルーカスは、エリアスにカラコンは入っていなかった、と言い、このまま再び2人で逃げることを決めます。食糧を鞄に詰めて出ていこうとしたとき、再び警察が家へやってきます。母親を訪ねてきた警察に対して、エリアスは町へ出かけにいっている、と言います。警察は何か困ってることはない?と聞きますが、大丈夫とエリアスは答えて警察は家を後にしました。

 

2人は車を呼び、待っているときにエリアスは歯ブラシを忘れたと言って取りに帰ります。家に戻ったエリアスは一目散に母親の鞄の中を探ると、そこには緑のカラコンがありました。そこへルーカスがやってきて、嘘をついていたのか、とエリアスは彼を責めます。あの女が本当の母親だと気づいたエリアスは拘束をほどくため2階へ駆けあがりますが、僕たちを引き離そうとしている、だまされてるよ、と引き留めるルーカス。静止の声も聞かずに母親の元へ行き、拘束を解いて泣きながら母に抱きつきます。

 

母親はエリアスについてきてほしいと言い、納屋へ連れていきます。そこで目にしたのは以前入ったときにも見つけた血痕のようなもの。これはペンキではなく血で、昔ここでエリアスが弾が入っていると知らずに発砲した銃でルーカスを殺してしまったときに付いたものだったのです。蓋をしていた記憶がよみがえってくるエリアスは、パニックに陥ってしまい、母親を2階から突き飛ばしてしまいます。動かなくなってしまった母親。さらに、母親が持っていたランプの火が燃え移り、あっという間に納屋は炎に包まれていきます。命からがら逃げ出したエリアスでしたが、彼のもとにやってくる1人の女性。振り返るとそこには亡くなったはずの母とくまのぬいぐるみを抱いたルーカスが。エリアスは母親に抱きついて、映画は終わります。

 

 

 

 

ただのホラーだと思っていたら、終わり方もいい感じにもやもやしててよかったです!

個人的な解釈だと、エリアスは生きてるけど、母親もルーカスも生きているっている幻想に取りつかれているのかなぁと感じましたね。作中でも、母親が警察に「現実と幻想の境目が消えた」みたいなことを言っているので、、

初っ端からルーカスはエリアスだけに見えている幻想で、そう考えると、エリアスが渡した似顔絵を母親が破いたのもつじつまがある気がします(彼が渡したのは母親とルーカス、エリアスの3人が描かれているものだから、いまだにルーカスが亡くなったことを受け入れられていないエリアスのことを気に病んでいたり、この事件がトラウマになっているとか、、?)。

これは双子の視点(特にエリアス)で進んでいくものなので、完全に彼の見ている世界がそのまま私たちにつながっているため、疑いようもなかったのですが、思い返してみると、母親が「エリアス」と名前を呼ぶシーンはあってもルーカスに話しかけるシーンはなかったし、警察が空き家にいる2人を見つけたときも、エリアスにしか話しかけていないようにも見えます。

完全に騙されましたね、、 疑いの目が母親に100%向けられているので、ルーカスの存在を疑問視するなんて発想もなかったです。これ見破れた人いるのでしょうか、、?

 

様々な解釈ができそうだし、結末を知ったうえでもう1回見てみるのもとても面白いと思いました!

 

 

 

それでは今日はこれで!