本日公開の映画、「陰日向に咲く」を観てきました
劇団ひとりさんが書いたベストセラー小説の映画化ということで
かなり気になってたんですけど、すごく感動させられる場面とかが
あって、とてもいい映画でしたよ
パチンコの借金返済のためおれおれ詐欺に手を染める観光バスの
運転手・シンヤ(岡田准一)、昔母親とコンビを組んでいた芸人を
捜す若手女弁護士・寿子とその母・鳴子(宮崎あおい)、モーゼと
呼ばれるホラ吹きホームレスの老人(西田敏行)、街でモーゼを
見かけ、家を出てホームレスを始めるサラリーマン・リュウタロウ
(三浦友和)、売れない崖っぷちアイドル・みゃーこ(平山あや)、
そのアイドルを追っかけるアキバ系オタク・ゆうすけ(塚本高史)、
ジュピターと呼ばれる元ストリッパー(緒川たまき)、
母親とコンビを組んでいた芸人・雷太(伊藤淳史)の9人が
織りなす人間ドラマを描いた映画なんですけど、まったく
つながりがないようなストーリーと思いきや、話の展開とともに
意外なところでつながっていて、それぞれが思いがけない結末を
迎えるという展開で、驚きや感動、悲しみなどいろいろな想いが
交錯する映画という感じでしたね
ストーリーとしては、シンヤ(岡田)、鳴子・寿子(宮崎)、
リュウタロウ(三浦)、モーゼ(西田)、雷太(伊藤)、
ジュピター(緒方)の7人が絡むストーリーと、ゆうすけと
みゃーこの絡むストーリーの大きく2つに分かれます。
1つ目のストーリーは、シンヤ(岡田准一)と寿子(宮崎あおい)が
浅草寺の境内で偶然出会い、うち解けて寿子の母・鳴子(宮崎あおい)が
昔コンビを組んでいた芸人・雷太(伊藤淳史)を探し始めます。
一方、リュウタロウ(三浦友和)は、街で見かけたモーゼ(西田敏行)と
よばれるホームレスの自由奔放な姿にあこがれ、ついには家を飛び出して
ホームレスを始めてしまいます。
シンヤは、サラ金の他にも会社の上司から借金しているにもかかわらず、
パチンコにのめり込み、取り立てから逃れるため、おれおれ詐欺に
手を出します。
その相手の女性が、健一という息子と勘違いして話は進みますが、
なかなかお金の話を切り出せずに、たびたび連絡していました。
ようやくお金をもらうため、花火大会の夜に合う約束を取り付け
待っていても相手が現れないため、連絡してみると突然体の調子が
悪くなり行けないと言う返事が返ってきます。
心配したシンヤは、病院へ連れて行くため金策に奔走しますが、
結局お金は用意できず、また連絡すると、さっきとは別の人が
電話口に出て、「ここの住人は、容体が悪くなり、救急車で病院に
運ばれたが、さっき亡くなった」と告げられます。
シンヤは急いでその女性が住んでいたアパートに駆けつけるんですが、
このアパートが、劇団ひとりさんが書いた「陰日向に咲く」の本の表紙に
載っていたアパートだったんです
ちょっと驚きですよねぇ。
女性の部屋に着いたシンヤは、ドアを開け中をのぞき込むと、そこには
横たわる女性の姿と、一人の男性が座っていました。
その男性はなんと、モーゼでした
モーゼは、シンヤに昔起きた出来事を静に語りかけます。
と、そこへもう一人の訪問者が現れます。
それは、寿子(宮崎あおい)でした
実は、寿子が捜していた芸人・雷太は、モーゼだったんです
モーゼは、寿子の母とコンビを解散した理由がジュピター(緒川たまき)と
いう女性にあり、結局自分はどちらの女性も幸せに出来なかったと
涙ながらに告白します。
寿子は、雷太を捜した本当の理由が、コンビを解散しなければ
ならなかった訳を知りたいのではなく、母が雷太と一緒にいたいために
頑張っていた事を伝えたくて捜していたと、モーゼに伝えます。
また寿子は、母が思い出の浅草寺の境内で待っている事を伝えると、
モーゼは雨の中走り出し、無事鳴子との再会を果たします。
ところで、横たわる女性は、なんと雷太がコンビを解散するきっかけと
なった元ストリッパー・ジュピター(緒川たまき)だったんです
また、その部屋には仏壇があり、そこには"健一2歳"と書かれた写真が
飾られてました。
どうやらジュピターは、シンヤを死んだ息子・健一と重ね合わせて
おれおれ詐欺と知りながら、会話を楽しんでいたようでした。
食卓の上には、"健一さんへ"と書かれた手紙が残されていて、置いてあった
箱には、千円札や小銭で50万円が入っていました。
手紙には、「2歳の時にあなたと別れてから、まさかもう一度話せるとは
思いませんでした。あれから何とか、お金は用意できました。その代わりと
言ってはなんですが、わたしからもお願いがあります。これからも時々
電話をください。それから、子供の頃の話を聞かせてください。家族で
行った旅行の話、眠れない夜に私がどんな絵本を読んであげたのか
聞かせてください。」と、書かれていました。
とても粗末な、いわゆるぼろアパートの一室で暮らす老婆が、このお金を
どうやって工面したのか、病気を患いながらも電話を楽しみに待っている
姿が思い描かれ、思わず涙がこみ上げる場面でしたね。
ところで、実はホームレスが暮らす一帯である事件が起こるんです。
現役の野球選手の父親が、どうやらホームレスをしているらしいとの
情報を聞きつけた探偵が、息子を引き連れて1軒のホームレスの小屋の
前に現れます。
その父親はなんと、モーゼでした
息子との涙の再会を果たしたモーゼは、仲間に見送られその場を去ります。
主がいなくなった小屋には、リュウタロウ(三浦友和)が住み始めますが、
雨が降るある日、そこの住人だと名乗る男が現れます。
ここは、モーゼが住んでいた小屋だと主張するリュウタロウに男は、
自分は20年刑務所に入っていてやっと出てきた、この野球選手の新聞の
切り抜きは俺が集めたものだと言い出します。
そう、モーゼは自分が父親だと嘘をついて去っていったんです
小屋を追い出されたリュウタロウは、仕方なく以前住んでいた家に
戻ります。
そこに、1本の電話が入ります。
相手は、離れて暮らす息子からでした。
息子とは、母親が病気で亡くなった2年前から別々に暮らしていました。
その息子からいきなり電話がかかってきて、こう話し出します。
「俺は、あんたを憎んでいた。俺が母親のために桃のかんづめを買いに
行っている間に、母親の延命治療を止め、母親を死なせてしまった。
そんなあんたを、俺は許せなかった。でも、本当は今日で母親と別れる
ことを、俺は知っていたんだ。でも、その事実を認めたくなくて、あんたを
責めることで自分をごまかしていたんだ。父さん、ごめん。」と、
歩きながら話す息子は、ある家の前で立ち止まります。
そこは、父親と以前暮らしていた家でした。
電話で話ながら、リュウタロウは何かに気づいたように庭に歩き出します。
そこから見える道路には、電話をかける息子・シンヤ(岡田准一)が
立っていました。
その後、この2人は家の庭で、母親が生きていた頃のように記念写真を
撮るというところで、エンディングを迎えます。
もう一方のストーリーは、もうじき25歳になる崖っぷちアイドル、
"みゃーこ"を、アキバ系オタク・ゆうすけ(塚本高史)とその仲間・2人が
熱烈に応援していきます。
ところが、イベントを行っても集まるのはこの3人だけで、みゃーこが
ショックをうけないようにと、ゆうすけが携帯で人が集まらない理由を
演出します。
やっと、ゴールデン番組の出演が決まり楽しみに待ちかまえていると、
画面に映し出されたのは、全身タイツ姿のみゃーこで、変な格好を
させられたり、水やパイなどを投げつけられるシーンばかりで、
期待していた3人もホントがっかりしてしまいます。
それでも、ゆうすけは何を思いついたのか、いきなり番組のホームページの
書き込みに、みゃーこはスゴイなどの書き込みを、大量にやります。
その甲斐あってか、次のイベントに行ってみると、そこにはすごい人だかりが。
実は、ゆうすけにはここまでみゃーこを追っかける理由があったんです。
それは、小学生の頃、初恋の女の子に話しかけられた時に上手く話が
出来ないうちに、女の子が転校することになり、引っ越しで女の子が
車で走り出して、初めて告白しようと車を追いかけ途中でころんで
話ができなかったという苦い思い出があったんですが、たまたま秋葉原の
イベントで歌っているみゃーこを見た瞬間、あのときの女の子だと気づき、
それ以来、彼女の追っかけをやっていたんです。
みゃーこの方は、ゆうすけに全然気づいていなかったんですが、イベントで
ゆうすけが転ぶ姿を見て、子供の頃車を追いかけてきた男の子のことを
思いだし、メールでそのことをゆうすけに尋ねてきます。
満員のイベントでの握手会で、ゆうすけと握手をする場面で、みゃーこは
あのときのゆうすけ君でしょ?と聞いてきますが、ゆうすけは、「応援して
います。がんばってください。」とだけ告げ、その場をあとにします。
あくまで、1ファンとして応援して彼女の夢をかなえてあげたいという
優しい想いが伝わり、思わずジーンとなる場面でした
劇団ひとりさんって、どうやってこの小説を書いたのか興味があるし、また
彼ってすごい才能がある人なんだなぁと、改めて感心させられましたね。
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