物選びの基準
先日、元旦の読売り新聞経済面の片隅の記事に目が留まりました。
短い記事ですので、全文をコピーさせてもらいます。
「CO2 削減可視化 農水省が指針案」
農水省は野菜や魚、木材製品の生産・流通に伴って排出される二酸化炭素の削減効果を表示するための指針案を公表した。国民から意見を集め、2009年3月をめどに指針を作る。二酸化炭素の排出量や削減量を「見える化」する努力を生産者に促すことで、消費者に削減効果の高い農林水産物を選んでもらう。
表案では、関係者の自主的な取り組みと位置づけた上で、①標準値に対する削減量の割合、②排出量の表示 ③木材製品が取り込んだ炭素量、と多用な方法を提示した。
と書いてあります。林業の現場では京都議定書達成のための間伐作業などの森林整備が進められています。しかし、間伐で伐採された木の多くが利用されずに山に放置されています。それは、経済の原理で考えればもっともなことです。搬出すれば市場で流通する価格では売れないために赤字になってしまうからです。
私は、この先にあること、つまり環境にやさしい生活をするために、地産地消に積極的に取り組む消費者へ何らかのメリットがある制度作りが出来れば、国内の農林水産業の活性化につながってゆくのではないかと思います。
家作りについても、断熱効果が高い、エネルギー効率の良い住宅にリフォームすれば、何らかの形で優遇を受けられる制度が日本ではなかなか進まないようですね。このような制度のあるヨーロッパの国々では、人々の環境に対する意識が高いようです。
これからは、物を選ぶときに価格だけではなく、どれだけ地球に優しいかの尺度を持って選んでゆければと考えます。