・派閥政治の脱却を目指し、小選挙区を導入、二大政党制へ


  1994年の細川内閣の時の選挙制度改革により小選挙区比例代表並立制が導入され、今から21年前の199610月の第41回総選挙から実施されました。はじめての衆議院選挙から制度が変わったので 不思議な感じで記憶にありました。


  ちなみに調べてみたら、小選挙区制導入を最初に提唱したのは、旧民進党の小沢さんや岡田さんでした。彼らは2大政党制を目指して小選挙区制の導入に力を注ぎ、当時の小泉元首相は 小選挙区制導入の反対派でした。

   その念願が叶い、民主党政権が成立したのは2009年のリーマンショック直後。 日本も影響を受けて不景気に見舞われました。

  2011年、民主党 直人政権時に東日本大震災と福島原発事故が起きました。

  発災時、福岡県にいてテレビの映像を見ながら、東日本が壊滅するかもしれないという危機感を抱いたのも鮮明に覚えています。

   民主党が二大政党制を目論んで政権奪取した途端に、経済的にも社会的にも価値観が根底から覆るような大転換期が訪れた。


  皮肉にも今回の選挙では当時の小選挙区制の推進派が小選挙区制のために大打撃を受け、当時の反対派が大勝利となったわけです。 なんとも言えない因果です。


   リーマンショックや東日本大震災、福島原発事故対応など、負のイメージが付き纏う民主党の看板では戦えない、と慌てふためいた政治屋さんの体たらくは皆さん ご存知の通り。敵失による自民党の不戦勝な感じが 今回の衆議院選挙。


・小選挙区制の改善、死に票を減らすには、、。

  

  自民党が小さな得票率で過大な議席を占めるという非合理・不条理に異論が噴出してます。そのこと自体は 確かに、と思います。


  でも、それは小選挙区制度のせいではないようです。小選挙区制を採用している他の多くの国では、そのような不条理はおきていません。


    原因は、日本が一票につき一人の候補者しか投票できないという、とてつもなく原始的な投票方式をとっていることにあります。


  解決策は簡単で、中選挙区から小選挙区に変えたように、に制度自体を変えればいい。


  一票でたくさんの候補者に順位をつけて投票したり、将来的に渡って社会を支える若い人の投票にインセンティブを与えたり、時代に合わせつつ 本質は変わらないように変えてゆく、、。

  それが人類史における世界の常識かと。

   だから、「日本は小選挙区制だから、こんなおかしな結果になる」と主張しても、「何いってんの?」という感想を抱くのかも。

 

  小選挙区制を否定する人に、ではどうするんだと尋ねると、比例代表とか中選挙区を、となりますが、比例代表は多党化を促すので 結果的に政権は必ず連立政権となり、どの党も公約をそのまま実現することができなくなり、野合的妥協で決められない政治を余儀なくされます。

    中選挙区制は、昭和型55年体制に逆戻りで、派閥の論理で腐敗的妥協が蔓延することに。

 

  小選挙区制がなければ民主党が政権をとることもなかったでしょう。

  小選挙区、是か非か、という議論はほとんど意味をなさないと個人的には思います。どのような投票方式をデザインして死票を減らすことができるか、ネット時代、マイナンバー導入も踏まえて 、新たな選挙制度を作り出してゆくということが本当の課題だと思います。