4回戦南3局。
3着目多井の早いリーチを受けた石橋の手牌。何を切るか?
放銃はしたくないこの局面。
石橋が切ったのは5枚使いのスジであるだった。
どちらも無事通過した。
昔からのセオリーに「暗刻の牌は危ない」というのがある。
それは相手がと持っている場合に、
がたくさん
見えている場合は相手が完成していない可能性が高いので
待ち牌になりやすいという理屈。ところが、私と石橋は
暗刻どころか4枚や5枚持ちのスジを勝負しているのだ。
確かに危険ではあるのだが、この打ち方の大きなメリットは
何巡も凌げることだ。もっと通りそうな字牌を持っていても
それらを何枚も切るよりは同じ牌を切る続けることのほうが
結果的に安全なのだ。
困ったら端牌の暗刻落とし。
これは最近は常識になりつつある新しいセオリーである。
さらにこの場合の多井の切り順にも注目。
すべて手出しでこの順番。
特に絞ったり決め打ちしたりする必要のないこの点棒状況で
最終手出しがならば、
や
といった
未完成ターツが残っている可能性は普段よりは比較的低い。
その読みも含めての対応だったのだ。
先の手牌から私がを切っていたらアウトだったのだ(゜Д゜)
危なかったなあ。。。
石橋・小林が同じような考え方で打ち、結果的に
放銃を逃れていたという面白い一局であった。
第三期天鳳名人戦 第7節終了時
1 450.3 18.76 24 7/10/ 4/ 3 2.13 Ⓟ石橋伸洋
2 253.0 10.54 24 7/ 7/ 6/ 4 2.29 Ⓢ福地誠
3 168.7 7.03 24 7/ 6/ 6/ 5 2.38 Ⓟ小林剛
4 73.1 3.05 24 6/ 8/ 4/ 6 2.42 Ⓟ渋川難波
5 -20.0 -0.71 28 6/ 5/11/ 6 2.61 Ⓟ多井隆晴
6 -361.9 -12.92 28 5/ 6/ 8/ 9 2.75 びりびり☆ビリー
次の第8節の結果で決勝に残る4人が決まる。
トータルでは石橋が抜け出し、私は大敗して多井を下回ると
敗退となる。
優勝決定までにはまだ12戦あるけど、最後まで打てるかな・・・!?