岡島百貨店は山梨県甲府市にある百貨店です。

中央本線甲府駅の南側、直線距離で600メートルあまりのところにありました(あります)。

「ありました」といったのは、2023年3月に自社店舗から、「ココリ」という再開発ビルに賃貸で移転してしまったからです(百貨店としては引き続き営業中です)。

岡島百貨店の始まりは江戸時代だそうで、歴史がありますね。へー。

甲府にあった他の百貨店や総合スーパーを押しのけ、地域一番店として頑張っていたようですが、何度も経営的に大変になってしまったようで、結局、自社ビルをマンション業者「タカラレーベン」に売ってしまうことになったということでしょうか?

 

しっかし、2022年4月に「岡島百貨店」と「タカラレーベン」の共同発表のあと、別の情報が出て、その中で印象に残ったのは「タカラレーベンがマンションと一体的に開発する商業棟に岡島百貨店は戻ってこない、入居しない」という内容でした。なんか岡島百貨店というか地方百貨店の敗北、時代の移り変わりを感じたわけです。都会の百貨店は富裕層や外国人のおかげで超繁盛なのにねー。なんでしょうねー。

 

まあ、詳しいことは他のサイトに書いてありますので、興味のある方は自分で調べてみてください。

よくわかりませんが、山梨県唯一の百貨店ということで見学してきました。

 

2021年4月、2022年11月に訪問しました。

 

国道411号線沿いから見た様子です。増築増築を重ねて立派なお店になったそうです。第二次世界大戦での空襲にも耐えた建物も含まれているそうです。ちょっとよくわからなかったなー。

 

国道に面した出入口です。3か所くらいあったかなー。

 

こんな感じで回廊のようになっています。

 

大店法の表示です。

 

建物の西側「オリオン通り」側の出入口です。歩行者専用道路です。ドトールもありました。

 

「紅梅通り」側から見た岡島百貨店の裏あたりです。結構複雑な建物のようです。

 

上の画像から少し西に進んだところ、「紅梅通り」側の出入口です。間口はあまりありません。

通りが狭いので、余計に建物が大きく感じます。

 

国道側ではなく、「紅梅通り」側が正面玄関のようです。インフォメーションもあります。

カウンター後ろのあたりの壁には滝が流れていたそうです。すごいなー。

 

正面入り口から入ったところです。ちょっと段差があります。

 

正面ホール横には「岡島ローヤル会館」という宴会場、結婚式場、会議室などに行くエレベータがあります。

テレビニュースによると、結婚式場などはだいぶ前に閉鎖されていたそうです。

 

フロアガイドです。売り場は地下1階から7階までです。

 

古い表札というか看板が印象的です。これは移転後のお店にも掲げてあります。

 

1階部分の内装です。なんか、時代を感じます。明るいし、豪華な感じがして私は好きですよ。

他の階も同じようなコンセプトの装飾がされています。

 

1階、国道側、奥の方にあった婦人靴売り場です。

1階の売り場の中でも、ぴょこんと飛び出たようなところにありました。

 

4階部分、紳士服、洋品売り場です。現代の百貨店としも十分なクオリティです。

なかなかに豪華です。好きですよ、こういう内装。

 

ジュンク堂、丸善書店が入っていました。大きな書店だったのに、残念だなー。

これはかなり集客装置になっていて価値があったと思います。

こちらも天井の装飾が豪華です。

他に3階には「好日山荘(コージツ)」がありました。

 

6階エスカレータ周りです。そこらへんで売ってそうな丸い蛍光灯照明がいいです。明るい!

エスカレータ上の天井が曲線を描いているのは、古い店の証です。

 

7階、催事場です。

 

催事場から少し行ったところにあるレストラン街です。3軒くらい営業していたかなー。

そのうち2軒は同じ店員が面倒を見ていたような気がします。

食事をしたのですが、駐車場の大サービスをしてくれました。ありがとうございます。

いいか悪いかはわかりませんが、こういうちょっとした柔軟なサービスが「また来よう、買い物しよう」という気にさせるのですよ。嬉しかったなー。

 

同じくレストラン街です。のんびりしていてゆったりと食事ができました。

 

階段です。いたって普通です。

 

トイレです。ここはちょっと古さを感じました。小便用便器の形がどこでも見れるようなものではないとおもいます。あんまり見たことがありません。あと、階段室の踊り場にトイレがあるのは時代遅れです。

 

地階です。食品売り場(対面売り場、銘店)です。ちょっと活気が足らない感じでしょうか?移転のための閉店日が近づいていたからでしょうか?

 

対面売り場の他に、セルフ売り場もあります。

セルフ売り場には地元スーパーの「アマノパークス(フードファクトリーPAX)」が入っていました。

 

正面出入口、夕方の風景です。

 

立体駐車場から店内に至る通路に取り付けてあった看板です。

この立体駐車場が、どうやら厄介者なのだそうです。

 

場所変わって、再開発ビル「ココリ」「kokori」に移転、2023年3月に新装オープンした「岡島」です。

屋号を「岡島百貨店」から「岡島」に変えたそうです。賃貸物件への移転です。

売り場は地下1階から2階の3層です。移転前の7分の1の規模だそうです。

ココリに移転した「岡島」です。地下1階は食品売り場です。対面鮮魚、対面精肉、野菜売り場、惣菜売り場や明治屋ストアもとりいれてあります。集中レジでの会計です。その他に、銘店、パン屋なども入居しています。

 

余談ですが、「ココリ」ができた当初は、地下には生鮮館という食品売り場が入っていたそうですが、その後にイオンが入居、他の階も撤退ということになり、地下1階から2階までを百貨店売り場に改装し移転してきたということでしょうか?

現代的な感じの内装です。お店はの数は最小限です。

 

2階の奥には岡島サロン(サービスコーナー)があります。

他には婦人服、ブティック、リビング用品、布団などの販売がされています。

1階は婦人紳士用品雑貨、化粧品、靴バッグ売り場です。

 

山梨県庁前広場から見た「ココリ」「kokori」です。

売り場は小さくなり、お店は「二十貨店」くらいの風情になってしまいましたが、店の維持費があまりかからない「外商」ではこれまで通りいいものを届けてくれるのでしょう。せっかく新生「岡島」になったわけですので、これからの繁盛に期待したいですね。

 

岡島百貨店

OKAJIMA Department store, Kofu city, Yamanashi.