発情期の若者や動物が叫ぶ、あれである。
この曲のオリジナルを歌う、モータウンのグループ、
オリジナルズのボーカル、FREDDIE GORMANは、
まさにその雄たけびを、極めてシンプルで、
かつバラードの代表的ワードである-Baby-
に託し、この曲を歴史に残した。
この曲の持つ情景は、まさに男が女に愛を告白するシーンであり、
口説く男の真意、真剣さ、そして将来性を、女はじっと観察しているように見える。
そんな表情がうっすらと瞳に浮かぶ涙に表れているようだ。
女はこの男の想いを受け入れることを喜びとしながらも、
「ねぇ、本当?本気にしていいの?」というかわいい疑念を浮かべている。
そこが、男心をさらにくすぐる。
通説によれば「ホテルに行っても何もしない?約束してくれる?」
と、ゴネる女のかわいさにも似ているではないか。
結果、わかっちゃいるのに、だ。
この男はどれだけ想っているのかをとつとつと説き、
その女なしに人生などありえない、とかなり強引で身勝手な論法を展開していく。
しかし、これこそバラードの真髄である。
恋は理屈ではないからだ。
理屈などないバラードの講釈をつける醍醐味は、ここにある。
今夜は、オリジナルズの動画をご覧頂くとともに、
この名唱をじっくりとお聴きいただく。
すでに他界をしている名シンガー、Sherrick。
胸にズドンと一発入れられたかのように、
セツナ系心筋梗塞には、十分にご注意を。
油断していると、持って行かれること、間違いなし。
http://www.youtube.com/watch?v=0dcHGP8_9p0
Sherrick
【メモ】
この他に、 After 7 、Esther Phillips、Sherrick
らがこのバラードを歌い上げている。
シェリック/シェリック
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