あの日見た

満月の白い光 

影ができるほどの

空気の澄んだ

 

だったと

 

今も

1月

 

満月の

白い光は

苦手だ

 

綺麗な夜ほど

複雑な

感情に包まれる

 

あの日

臨月に近い

時期

 

自然への無力感と

命の尊さ

押しつぶされそう

なりながら

 

親となる者の

使命感

 

入り交じり

 

泣き言も

余震の恐怖心も

 

封じ込めながら

眺めた空

 

情報も

連絡も

 

無い

 

状況で

 

食べること

暖をとること

 

とにかく

体の中の

命を

どう守るか

 

緊張と

恐怖と

寒さで

 

パンパンに

張ったおなかを

抱え

 

祈るしかなかった

あの日

 

 

その時の息子は

3児の親となった

 

繋がる