今まで猫のことを一度も書いたことがありませんでしたが、

私が働く動物保護施設には犬よりも猫のほうが数倍も多く保護されています。

事の発端は1か月前に箱に入って捨てられていた3匹の子猫からはじまりました。

この3匹の子猫を発見したのは私です。

施設前にダンボールが置かれていて、

もしかして捨て猫?と思ったものの、

箱の中からは鳴き声もゴソゴソと何かが動く音も聞こえなかったので、

ゴミかな?とも思いましたが、念のため箱を開けてみると、

涙と鼻水で顔に酷い炎症を起こしていた子猫が3匹入っていました。



「これはひどい!!」

その場にいた全員が同じ言葉を同時に発しました。

子猫たちは炎症によって目もとじられてしまい、

衰弱している様子だったので、

猫の担当者が自宅に持ち帰り、お世話をすることになりました。

それからが悪夢の始まりになってしまいました。

この子猫たちは、保護してからもご飯を食べず、

5日以内にみんな死んでしまいました。

その時点では、保護した時に既に手遅れで、

風邪による衰弱で弱って死んでしまったのだろうと考えられていました。

が!

その日を境に、他の子猫たちも次々と体調を崩し、

下痢、嘔吐を繰り返し、ご飯も食べなくなってしまいました。

そこではじめて「パルボ」ということに気づきました。

最初に死んでしまった子猫たちは風邪による衰弱死ではなく、

パルボウイルスによる感染症で死んだのでした。

塩素系液体で消毒をしても、強力な感染力の菌の感染を防ぎきれず、

多くの子猫が犠牲になってしまいました。

まさかパルボに感染しているとは思わず、

発端となった3匹の子猫の保護の初動からが失敗でした。

元気だった可愛い子猫が次々と倒れて死んでいく姿を見るのは本当に辛いことでした。

子猫たちを生後2週間の乳飲み子の赤ちゃんから育て上げ、

やっと大きくなって、

里親さんも決まってあとは里親さんがお迎えに来るのを待っていた猫も3匹死にました。

あと少しだけお迎えが早かったら、まだ生きていたかもしれません。

まるで猫のエボラのような病気です。

ワクチン注射を打っていた子猫の命さえも奪っていきました。

守ってあげれなくて本当にごめんなさい。

この子たちが生きていた証をどこかに残しておいてあげたいので画像をアップします。