旅と言えば。
幼い頃からたくさん旅をしてきた。
有無関わらず、休みは1人違う国に飛ばされていたような感覚。
最初の頃は、それがめんどくさかったしイヤだった。
夏休みを使っては、言葉の通じない国でなぜか過ごしている自分。
そして飛び帰り、何事もなかったように始まる新学期。
家族楽しく過ごしていたような雰囲気のみんな。
今頃久しぶり家族団欒の私。
今思えば、海外旅行と言うよりは、住む方が多かったような気がしなくもない。
そしてそれは、いつの間にか当たり前になっていった。
学生最後はロンドンにいた。
ロンドンとは本当に住みやすい場所で、日本とどこか似ている。
週末に特にしたいコトはない。
遊びも大した事は別にない。
だけど息抜きをしたい時には苦労しない。
私にとってのロンドンはそういう場所だった。
行きたければライブはたくさんあるし、ちょっと歩けばパブとカフェ。
そして公園。
ロンドンに疲れた時は、その他ヨーロッパを週末何泊旅行した。
ヨーロッパを横断していると、いろんな感覚に陥る。
西もいいが、中欧・東欧は西にはない空気がある。
その頃の私には、その微妙な違いが新鮮だったのか、東方面へ行くのが一種の癖となった。
毎回同じ行き方はつまらない。
飛行機で行く旅。
バスで行く旅。
電車で行く旅。
時には友達と車と船。
そして再びロンドンに戻れば、学校にバイト。
根強い旅人生はこれからも続くんだろう。
どこにいても時間さえあれば、近隣旅。