ジュビロ磐田 2 - 1 ツエーゲン金沢
かたや、J1やアジアで優勝経験のあるチーム。
かたや、J3から這い上がり、J2初年度のチーム。
ジュビロは名門の名に恥じないプレーを、ツエーゲンは最後まで諦めないプレーを見せてくれた試合は、互いに上位にいるのが納得させられました。
ジュビロは外国籍の選手が違いを出します。
前線のジェイ、アダイウトンは要所で金沢の守備陣を苦しめ、カミンスキーは守備の要であり続けました。
そして中盤からのプレスは金沢以上にハードワークし、金沢にほとんど形を作らせませんでした。
強者が奢らず、やるべき事をきっちりこなしていたのは名波監督の手腕のなせるところでしょうか。
金沢は磐田の選手の足が止まりつつあった後半から盛り返しますが、1点を返すに止まります。
こう書くと、昇格してきたチームが何も出来なかったようにうつりますが、そうではありません。
ジュビロの選手のパフォーマンスが良かったので、目立ちませんでしたが、チームとしてオーガナイズされていて、失点しても崩れず、集中力高く勝機を伺えるメンタルの強さがチームから感じられました。
優れた外国籍の選手、日本代表経験ある選手を相手にしても堂々と試合を運べたのは、ひとえにチームとしての完成度の高さからだと思います。
チーム全体でサボらず、サポートし合う事でどんな相手とも戦えるのを証明して見せています。
個人的に、試合の勝敗を分けたのは、ホームで戦うジュビロのサポーター、とりわけこの日招待されて3000人が駆けつけたという小学生の声援があったからでしょう。
良いプレーを続ける選手を鼓舞し、失点して足が止まりそうな選手を支えたのはホームのサポーターたちでした。
今日のような素晴らしいスタジアムの雰囲気を作れれば、選手は奮い立つでしょう。
スタジアムに足を運んでもらうには、単なる娯楽、非日常を提供するだけではなく、ホームで負けない、自分の声援がチームを後押しした、という体験が必要なのではないでしょうか。
今日、たくさん足を運んでくれた小学生の皆さんには、ぜひ今後もスタジアムで選手に温かい声援をかけて欲しいですね。