映画 たまゆら 卒業 -芽- | アラサー、サッカー、オタク。

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たまゆら、卒業シリーズ全四話のうちの一話でしかありませんが、これは勝手な想像をすると

楓ちゃんの高校卒業と共に、温かく支えられた環境からの卒業

を描いていくように思いました。

まず印象的なのは尊敬し、憧れの存在だった志保美さんとの別れです。
大好きな写真を引き寄せてくれた存在であり、ひとつの大きな精神的支えであった存在でした。

写真に関わり続けようと決心したタイミングで、写真活動の支えであった志保美さんとの別れ。
しかしここで精神的に成長した楓ちゃんは志保美さんと別れてしまう悲しさを乗り越えます。
それは間違いなくこれまでのたまゆらで描かれて来た楓ちゃんの成長があるからであり、写真活動において楓ちゃんの中で何かがしっかり定まった事を強く印象付けました。

またこれは確実に布石なのですが、親友のちひろちゃんの海外留学の目標の話。
これと将来的な楓ちゃんのちひろちゃんがより離れてしまう、言い換えればより離れても互いに強く生きていける事を示唆している気がします。

もっと言うと卒業への助走はたまゆら2期で、かなえ先輩との別れの時点で描かれています。

たまゆらの映画が四部作と聞いた時に、メインキャラクター四人それぞれの物語になるかな?
とか妄想したりしましたが、楓ちゃんの成長をしっかり描く方向で話が進みそうな気配がしています。
振り返れば、確かにたまゆらは楓ちゃんを温かく身守るところから始まり、少しずつ環境の変化に楓ちゃんが向き合い、成長していく姿に胸打たれていたのだと思います。

また、たまゆらの好きなところが今後より深堀される気がしています。
たまゆらはひたすらに楓ちゃんに温かい作品です。
楓ちゃんはみんなに愛され、守られています。
人の成長には間違いなく愛される事、必要があれば守られる事の大切さを教えてくれています。

そこから楓ちゃんは傷つく事を恐れず、自分からリスクを負うようになると同時に、相応の成長というリターンを得ている気がします。
今回で言えば、志保美さんとの別れ、将来的なちひろちゃんとの別れにも、楓ちゃんが成長した事により乗り越える姿を描いてくれそうだと妄想してしまいます。
こういった事を描く事により、人は愛されると安心を感じ、そこから初めて前を向いてアグレッシブになれる、そんなメッセージでもあるのではないでしょうか。

人の成長には愛が必要不可欠なこと、愛が支えとしてあれば、人は強くなれること。
それを絵、音楽など作品全体で表現しているのが、たまゆらの素晴らしさであるように思います。

まだ卒業に向けた物語は始まったばかりですが、楓ちゃんが最後どうなるのか。
今から楽しみでなりません。