【昭和歌謡の反乱】
おかげさまで11月16日に還暦を迎えました。
生まれ変わった気持ちで挑んだ『デビュー9周年記念バースデーライブ』は、たくさんのご声援の中で無事に終えることができました。
昼の部、夜の部、全30曲を歌えたのは自分としても「褒めてあげたい60歳女性」として映ります。
昨日にご来場の皆様、共演の小うめさん、会場の八百萬之茶屋さん、支えてくださったみなさんに心からありがとうございます。
思えば歌手として活動を始めたのが9年前。51歳での新たなチャレンジは「何を考えているんだ、絵の道はどうするんだ」と辛口の意見が多く、両親は呆れ果てていましたし、離れていった人たちも少なくありません。
一人で黙々と絵を描くのが向いていた私、自分でも人前で歌うことはイバラの道だと歌手活動を2年、3年と重ねて行くにつれ実感。やめたいと思ったことは一度や二度ではなかった。音楽ファンではあったけれど、音楽を届ける身ではないと悶々とすることもしばしば。しかも洋楽ロック好きでしたから、昭和歌謡は謎なジャンルだった。
頭にりんごをずっと乗せて街中を歩くようになってからは「非常識な人だ」「頭が変な人だ」と親しい人が離れていってしまう事態に。それでも、歌手活動を9年間続けてこれたのは、「それが良い」と支持してくれた人がいたから。そして、その声を信じられた自分がいたから。
けれど、歌手活動が続くにつれ、絵描きとしての時間が少なくなり、いつしか歌手活動が主になりました。絵描きとして「これ描きます、待ってね」と約束したことができないまま月日が過ぎて行き、歌手生活8年目の昨年あたりから、絵描きとしての自分、歌い手としての自分をもう一度見つめ直してみた。そして決めたんです。
10年ひと区切り、10年ひと昔というように10年はひとつの節目。
歌手活動9周年を迎え、齢60歳となった今、あと1年、歌手として活動をしてみて、全国ヒットもしくはそれに準ずる結果を残せなかったら、歌手業は引退、残りの人生は絵描きとしての課題をやり遂げたい。
願わくば…良い結果をこの1年で得て、お礼ライブとして全国を回る活動を2〜3年に渡ってやり終え歌手業に終止符を打ちたい。
歌手活動は私にとっては、いつか終止符を打つべきもの。それが来年になるか、2〜3年後になるか。できれば「お礼ライブ」をやり遂げたい。そのためにもこれからの1年、一生懸命に歌っていこうと決意も新たにしました。
昨日の「鈴御はんバースデーライブ』はその狼煙。
頑張り過ぎずに頑張ります。昭和世代の反乱です！
1年という時間は年々短く感じられるけれど、奇跡にとっては、けして短くはない時間。
＜11.19セットリスト＞
昭和レトロソングと新曲2曲を歌うチャレンジでした。
〜昼の部〜
♪りんごりんごりんご
♪花舞台
♪猿沢池のカメさん
♪林檎の庭
♪知床旅情(加藤登紀子)
♪恋のバカンス(ザ・ピーナッツ)
♪真夜中のギター(千賀かほる)withよろずや小うめ
♪喝采(ちあきなおみ)
♪釧網本線(🍎新曲)
♪石狩挽歌(北原ミレイ)
♪真赤な太陽(美空ひばり)
♪京都の恋(渚ゆう子)
♪左京恋模様(🍎新曲)
♪パールシティに乾杯
♪明日へ羽ばたこう
〜夜の部〜
♪明日へ羽ばたこう
♪釧網本線(🍎新曲)
♪恋しずく
♪奈良町セレナーデ
♪卒業写真(荒井由実)
♪黄昏のビギン(ちあきなおみ)
♪真夜中のギター(千賀かほる)withよろずや小うめ
♪じょんから女節(長山洋子)
♪天空遊園地
♪かもめの街(ちあきなおみ)
♪私は泣いています(りりィ)
♪竹田の子守唄(赤い鳥)
♪左京恋模様(🍎新曲)
♪筑紫情話
♪りんごりんごりんご
ナレーションはよろずや小うめさん。
小うめさんの紙芝居『いじめられたお姫様』が素晴らしかったです。登場人物ごとの声の抑揚と表現に感心しました。
