下妻物語(途中から) |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー


Mow mow
(田舎のロリータ牛)


映画『Kamikaze Girl』がフランスで人気らしい。
このベタなニッポンチャチャチャチャ♪タイトル、
日本では『下妻物語』として公開され、
多数の支持を得て大ヒットした映画。
が、カミカゼという たいへん意味深い言葉がもつ、
日本での歴史と本来の使い方を思うと、
フランスでのカミカゼ人気が
少し不可思議で奇妙に思えるけど、
「新しくてカッコイイ ファンタジー」
という素直な驚きと賞賛をそこに込めるなら頷ける、
ような気がする。
・・・「気がする」と あやふやになってしまうのは、
残念なことに私は『下妻物語』を
テレビ放映で、しかも途中からしか観てないから。
けれど単純すぎるかなぁ、私ってヤツぁ
物語の後半でエライ感動し、
ボトボトに泣いてしまったのだ。
でも、こうなるのは予測できたけど。

『下妻物語』の劇場公開前のこと、
この映画の予告編を何度も劇場で観た。
「げっ ウンコふんじゃった★」
とロリータ姿の深田恭子がアゼ道で ぼやき、
ヤンキー姿の土屋アンナがバイクで爆走する、
それを観てピンと直感、
「この映画は絶対にOK!」
何をもって絶対なのか、どこでOKと感じた?
男女の恋愛がテーマではなく、
友情を描かれてあるところが まず好みだったし、
何よりインパクトのある映像感覚に
ただ者ではないものを感じ、ピピッときた。
このピピッはいつも当たる。
それに予告編だけでツンと匂った異端の空気。
この監督は異端者だと、
異端好きの私はウキウキしたものだ。

だから劇場で観たかった、
のに、私は見逃してしまい・・・
一方、世間では世代を越えて大反響、これは
かなり意外だった。あのアクの濃さが受けるとは
チラ見の予告編では想像できなかったので。

にしても、いつか観られたらいい、そう思いつつ
ようやく観たと思ったら「途中から」というのが、
なんとも「私っぽい」。

ロリータにヤンキー。
日本にしか生息しないマイナーな女性たちに
パリジェンヌらは目を丸くするだろう、
そうして、初めて目にする
カミカゼ・ファッションと
コンプレックスを消化し、
ぐんぐん成長していく彼女たちを
個性と自由を愛してやまない人々が
喝采の的とするのは当然といえば当然だろう。


☆☆☆☆☆☆☆ 7点満点で何点かな?
全部を観てないので、さすがに採点はできない。
テレビで観た限りだと5点ぐらいなんだけど、
全編通して観たら、もっと好感持つような予感。

観た限りでいうと、
この映画はデザイン的だし、コミック的だし、
テレビのコマーシャル的で、しっかりアート。
なのに、物語が水戸黄門的なのが良いのだ、
「いい話に出会いたい」
と人が潜在的に思っている王道物語。
多数は正義を貫く姿に感動する。

~テレビにてチラリ観賞~





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●『Kamikaze Girl』サイト(フランス語)

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