その時歴史が動いた |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

ぶっさん
calm


昨夜、大阪の凶暴なあいつから


極秘にミッションが くだされた。


『深夜 零時にNHKを見よ!』


なんと、大仏さんの作り方をテレビでやるらしい。


これは見なければっ!! メモとペンの用意をして!
他に必要な材料は なに??? カッターと のり?


⋯あ、凶暴なあいつって、コイツ↓のことね。


  

ヤツがネットから消えて淋しい、
そんな変わり者も世の中にはいらっしゃるようですが、
心配しなさんな、
ヤツは大阪で有り余って達者で、日々 毒ずいておる。
この間も一緒に奈良へ行ったんやけど、
「暑い」言うては日傘をブンブン振り回すし、
「コーヒー好きやねーん」て わめいてガバガバ 呑む、
相変わらず絶好調です、
風流な大和路もヤツにかかったら
「よしもと新喜劇」と大差なし!

それで ですな、
左右版ヤツが見ろーっと叫んでいたのは、
NHKの看板番組『その時歴史が動いた』で、
テーマは『東大寺大仏 聖武天皇の挑戦』。
奈良に行って大仏さんの膝元で はしゃいだ ふたりは、
いまなお 奈良カブレっちゅうわけです。ちなみに再放送。

面白かった。8世紀の民衆と指導者の心意気、
いや素晴らしい、感動!それに 学んだ。
聖武天皇の人徳や僧の行基 (ぎょうき)の有り難さ。
率直にいうと あんなデカイもん、よぉ作ったなァ!
に尽きる。しかも完成した初代の大仏さまは
なんと全身が金だったそうな。

大仏さんの遥かな物語、
これを映像で見て、いちばん強く思ったこと。
大仏さんと かつての東京タワーが似ていること。
あるいは、かつての東京オリンピックや
大阪の千里万博も、ある時期の紅白歌合戦もそうだ。
かつて、日本の国民全員が ひとつの目標を胸に、
希望を抱き、健気に生きた時代があった。
永らく その時代はつづいたが、今はもう、
再び そこへは戻れない。
ならば、何をもって人は希望を描き生きていく?

人それぞれ、スタイル色々。
個の時代へと世は移り変わったというのに、
ヒトの精神性はそれほど変わらない、
屈強な内面を持った人類に進化したかというと、
そうではない。相変わらず弱くて不安で孤独に弱い。

年間自殺者が 8年連続3万人を越えたという。
3万人もの人間が毎年毎年、
自らの命を奪って消えていく国なんて、
大仏さん構築を指揮した聖武天皇も
僧の行基 (ぎょうき)も夢みるわけがない!
3万人の孤独な魂⋯戦争があったわけでも、
災害が遭ったわけでもない、なのに、
3万もの阿呆を毎年 生み続ける国・日本。
ひとりひとり別々、個を尊重する時代は
これからもつづくだろうが、
そこで希望を抱いて生き抜くには、
宗教でも、美術品でも、建築物でも、テレビでもなく、
心が“かよい合う個人”がいなければ。

ゆっくり、じっくり話す、語り合える、
目に見えない“無意味な時間”を大事にしたい。






●NHK『その時歴史が動いた』番組サイト



NHK取材班 『その時歴史が動いた〈1〉』
知らんかった~番組関連の本、コミックがたくさんあるんやねぇ。