菊沢バレエスタジオ発表会 |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

ステージにて
a debut


“欽ちゃん走り”みたいな
拙い“バレリーナ歩き”で、
4~5歳の女の子がステージを横切る。
トットコトコトコトコ~~~!
フリフリのチュチュを上下に ふさふさ揺らし、
覚えたての、お気に入りのポーズでニッコリ、
さぁ客席に向かってキメのアクション!
場内は大歓声、次々に現れる小さなバレリーナたちは
照れたり はにかんだり、反応様々。
いやぁ~ん、カワイイのなんのっ!

5月の21日 日曜日。
京都は城陽市にあるプラムホールで行われた
「菊沢バレエスタジオ発表会」の ひとコマ。
そんなバレエを習い始めたばかりの、
ちっちゃなお姫さま (王子さまも1名いた) たちの
ステージ・デビューも楽しかったけれど、
私がこの日のステージで一番目を引かれたのは、
この ふたり↓ 私にとっては名プリマ。いえ姪プリマ?

優佳 安衣聖

ふたりとも私に似てカワイイったらないわ♪

そう、ふたりは姉妹で私の姪。
この日は この子たちのステージを見ることが、
私的クライマックスでありました。
プリマは左から、優佳15歳と安衣聖10歳。
ふたりとも、たいへん良くできましたーーー!
叔母は感激のあまり目頭がジュワ~。
優佳はバレエ歴10年ですから、
トウでクルリと弧を描くなんざ~お手のもの、
ですが初めて晴れ姿を見る 叔母としては
さすがに目を見張りましたねェ。
しっかりバレリーナーしてる!
下の子の安衣聖にしても バレエを始めて
まだ1年ちょっとだというのに、舞台栄えしてる。
しかも叔母に似てカワイイ!!!! ちぎれんばかりに
拍手を送る叔母バカ1号、それが私。
ただし、ふたりとも派手に間違ってた、
優佳なんか、右に回転するところを
堂々とひとりだけ左に回ってた⋯ まぁそれも ご愛敬。

そもそも私はクラシック・バレエや、
モダンダンスや舞踏などの“舞”を観るのが好きで、
1年に何度か観賞へと出かける身の上。
それらは いつだってプロの公演で、だからといって、
姪たちの習い事の発表会なんて
チャンチャラ物足りなくってよ~ではなく、
はっきりいって 思っていた以上に楽しかった。
いちお、ロシアからの客演ダンサーもいたりして
華やかで、家庭的で、手作りで、なごやかで 明るい。

しかも よく構成されてる。慣れかもしれないけど、
発表会は第1部~第3部で成り立っていて、
公演時間は4時間にも及ぶ。それを
先の『幼児の初ステージ』や『手品ショー』など、
飽きさせることなくショーアップし、
配役にも気を配って適材適所⋯と感心。
どの子にも平等に、かといって
実力主義はゆずれないだろう、
各々のキャラクターに合った役をあたえ、
飽きっぽい子どもの集中力を、
発表会当日に合わせる、ひと苦労だろうな。

でも、ちょっとキツイで。
というのもあった。バレエ学校には
ジャズダンス・クラスというのもあって、
平均年齢は いわゆる熟女の範囲内。50代の女性と、
先生にしても ソコソコいいオッチャン。
で、そのクラスの熟女と先生のダンスが2回、
子どもたちの合間に挾間って・・・
演目がすごい、『ホット・キッス』に『チアーズ』だ、
それを切れ上がったレオタードとミニスカートを身にまとい、
熟女たちはロックのリズムに合わせて、
足を振り、腰を振り、力強く舞われるのだが。お願い、
クラシック・バレエと同じ舞台で それはちょっと・・・。

それに最後の第3部が『レ・シルフィード』、
これってバレエ観賞上級編の演目。
ロマンチックバレエの名作だし、私も好きなんだけど、
特に物語はなく、幻想を舞うというアート作品なので、
ファミリー連れには退屈なはず。げんに、
zzzzzzz.........と低い うなり声が客席に響きわたり。
でも確かに、舞台のトリに立つバレリーナは
いくら指導者という立場であっても1ダンサー、
プロらしい演目で終えたい気持は痛いほど分かる。

ともかく楽しかった! しかし美の饗宴って
バレエでも、音楽でも、絵画でも、映画でも、
お金が いるからねぇ、ふたりの姪の母で我が妹よ、
キミは えらいぞ~。