アラブ映画祭2005 |  ◆ R I N G O * H A N

 ◆ R I N G O * H A N

歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

相B


ベランダのアイビー。
5月を前に新緑が次々に育つ。乾燥に強く、
最も育てやすい植物のひとつといわれる
このアイビーのように逞しく色鮮やかに暮らしを楽しむ、
これがアラブに住む人々。



土曜、日曜と赤坂で行われていた、
『アラブ映画祭2005』へ行ってきた。
2日間にわたって、我が眼中に納めてきたのは、
長編ドキュメント1本、映画3本、講演1本。
映画という表現ファクターを通して、
多くの知識を獲得した、そんな感覚が今残っている。

中東、パレスチナ、イスラムというと、
我々日本人は「難しい」とか「ややこしい」
などと敬遠しても許される風潮があった。けれど、
ニッポンがイラク戦争という大きな時代の節目に、
自衛隊派遣という形で大きく関わっている事実がある、
もはやアラブ事情に無関心でいる方が変人というもの。

アラブというと、
まず、戦争、内戦、紛争というイメージがつきまとい、
そこへ宗教や民族問題が絡む、
いずれも日本人には無頓着なものばかり。
歴史を辿ることでさえ、気が遠くなるかもしれない。
が、あたしはアラブ各国で作られている映像作品に、
ほんの2日間とはいえ浸ってみて、
いわゆる中東問題というものの主たる原因が、
無理矢理つくられた国境でもなく、
絡み合った歴史でもなく、
肌の色でも、信仰の違いでもないのだと、なんとなく、
アラブで起きている諸問題の骨格を
察することができたかもしれない。
同様のことを映画祭の最終日に講演なさった、
佐藤真監督も語っておられたようにも思う。

あたしは思う、考えが甘いといわれようが、
俗っぽいだといわれようが、かまわない、
国家と国家が争うことなく共存するためには、
家族と家族が どう付き合うかが 基本であり、
まずは家庭が どうあるべきかということで、
ついては個人の幸福を国家が妨げないということだと。
つまり、何をもって幸福とするか、
ありふれた命題を投げかけ、映画祭は閉幕した。

あたしが観たアラブ諸国の映像作品4本は、
全国一斉ロードショーなんぞには、
まったく縁のない作品ばかり、だから、
感想を知りたい人なんてのも少ないだろう、
けど、あたしが少しばかり得て、家に持ち帰った感覚を
明日以降、このブログに書き残しておこうと思う。
なぜならアラブ諸国だけでなく、
ニッポンという平和を愛してやまない島国を今一度、
省みるきっかけになればいい。
まずは、あたし自身がそうありたい、そのために。

☆アラブ映画祭2005

**************************
相方へのツッコミ本日分
怖い映画を観に行くつもりしてるねんな・・・
あたしゃ、ダコタのこわ~い目のポスターを観ただけで、
もぉオシッコちびりそうや。

●嫌い嫌いも好きのうち。
本当はダコタが大好きな相方・でこのブログ