オーシャンズ12 -その5 |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

映画の後半のヴァンサンの名演技。
クルーニに丸め込まれ、サッと画面に背を向けたヴァンサン。
後ろ姿がチッ!といっているようで印象に残る。


ヴァンヴァン 最高によかった。
ほんま ええ俳優やなぁと
ひっさびさにデッカイ画面で、
豊かなヴァンヴァンの表情と仕草を拝見、
あたしは腹の底から 感心した! いやぁ~堪能堪能!
思えば、エンタメ系のヴァンヴァンを観るのは久しぶりのこと、
前回の『リード・マイ・リップス』は、
静かなサスペンスだったし、
昨年はヴァンヴァンの映画が一本も公開されなかったし、
ことのほか あたしは『~12』を楽しめた‥‥
‥‥というのは

ヴァンヴァンの出番だけっ!!!!
これ以外のシーンというシーンは全部、
「お遊び」程度で作られているという、
まったくもってノリが悪すぎて、退屈で退屈で。
前作の『~11』が そこそこ軽快で楽しかっただけに、
もうちょっとスリリングな味わいに仕上げてほしかった!
内輪で盛り上がっているだけの「俳優の息抜き」を、
長々ダラダラと観せられる客の身にもなれっ!
しかし、この映画は たぶん、有名俳優の素顔が知りたいとか、
俳優の楽屋での裏話に興味があるという人なら、
気を張らずに最後まで楽しめるかも‥‥?
または『~11』が つまらなかったとか、
観ていない人も いけるかもしれない。
だいたい、クリーニもブラピも
“素”で出ているという お気楽演技だし、
意外な有名俳優が「本人役」で出てたり、
出演の超有名俳優(私には馴染みがない人だったけど)の名前が
クレジットされてなかったりと、
劇中に「お楽しみ」が いくつも仕掛けてあるし、
芸能雑誌の特集を めくるつもりで出かけるとハマりそう。
あたしはというと、ほとんど笑えず、苦笑いばかり。
考えてみたら「玄人の演技をしていた」のは、
ヴァンヴァンだけのような気がするっ!
あ~~~~~っ もったいない!
ヴァンヴァンが演じた貴族泥棒、
あの役だけで別のシリーズが出来そうなぐらいだ、
『ヴァンサンの泥棒闇狐、ただいま参上』とか、
だれか作ってくれないものか。そういえばこの映画で、
ヴァンヴァンって肉体系舞踏も出来るんだと、
またしても演技の幅に感服した。
だからオーシャンズのメンツにしても
ふさわしい見せ場を それぞれに作って盛り上げるべきだ、
あんなにも個性派キャラが揃ってるに、
人数が多すぎたのと、ネタが多過ぎて細切れになったせいか、
なんか、12人のメンバーの半分が常に眠ってるかのような
実に お寒い「豪華スター映画」であった。

★★☆☆☆☆☆☆ 7点満点で おまけの2点!
孤軍奮闘したヴァンヴァンの演技には満点をあげたいっ!
『~12』の見どころはヴァンヴァンだけ!
ヴァンヴァン・ファンの方は、迷うことなく映画館へGO!
続編『~13』は作らなくてよし!

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でこよ、ここまでクソにしたら、
反対に観に行きたくならへんか?

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