出産してからは、産休扱いになり8週間の休みをとることになった。

まだ傷口が痛み動くのがやっとだったが、安静にしているより動いた方が治りが早いとゆっくりと家事をこなした。

ご近所さんには、旦那から事情を話してもらっていた。

今まで通り普通に接してほしいと言ってくれていた。

しかし、去年産まれたばかりの赤ちゃんがいる奥さん。

仮に普通に接してもらっても、全てが嫌味にしか感じないだろう。

ならば、会いたくない。会わない方がお互いの為だと思った。

洗濯物を干していても、お隣さんにバッタリ会いたくない。

ポストを見に外へ出た時も会いたくない。

ごみ出しは旦那に頼んで会わないようにした。

こうして自分からバリアを張って人を寄せ付けなかった。


買い物に出掛けても、お腹が大きい妊婦さんが前から歩いてくると視線をそらし感情を無にした。

思いやり駐車場を通り越し、バッグにつけていた妊婦マークをはがす。

子どもが走り回っていると、泣きたくなる気持ちを堪え唇を噛みしめる。

『ママ~ママ~』と母親に抱きつく姿を見ると胸が締め付けられる。

高校生カップルを見かけると、我が子も洒落こけて彼女を作ったのかなと成長を想像し、ため息がでる。



家にいれば、傷つくことがない。

精神が安定していられる。

最低限の外出以外は、引きこもる日々が続いた。

毎日毎日、掃除、洗濯、炊事……。
同じことの繰り返しで日が暮れる。

まるで感情を失った機械人間のようだ。




入院中、看護師さんの言葉を思い出す。


『今は、気が張っているから大丈夫だけど、これからだからね。心にポカーンと穴があいたような気持ちになるよ。』

と、心理カウンセラーの名刺を頂いていた。

お世話になることはないと思いながらも冷蔵庫に張っていたが、時間が経つにつれ、我が子を亡くした心の傷は大きくなるばかりで連絡をしようか迷う毎日だった。


仕事復帰なんて、到底無理な世界にいた。
今回のことを知っているところには戻れない。
私のことを知らないところに行きたい。


私はどうなっていくのだろう…。





















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