大変久々の更新です(汗)


今回の作業、まずは紹介YouTubeでサラッと紹介してるのでご覧くださいね~


ツーリング仲間の会社の後輩がYS125(FAZER125)に乗ってます。

たまにツーリング時に後ろを走っていていつも思ってたのが

「テールランプ周りのデザインがダサいな」

「リアフェンダーの形状も非常にダサい」 ということでした。

 

ちょうどそのオーナーが、YSをマットブラックに全塗装すると

言い出したので、「なら折角の機会なので、あのダサイリア周りを

フェンダーレス化してカッコ良くしない?」と持ちかけたら、結構

乗ってきてくれました。

 

まずは適当な絵をかいて完成予想図を示してみましたが、オーナーも

この計画を大変気に入ってくれたようです。

 

<ノーマル状態>

 

<フェンダーレスイメージ>

 

まず思うのはテールランプの2段積みデザインがダサい。

赤線の部分はどう考えてもいらない。

黄色部のみの点灯で、且つライン状のLED点灯化できれば

かなり今風のかっこいいリアビューになると思いませんか?

 

あと、緑線で囲んだリアフェンダーのデザインもダサすぎる(笑)

デカいし、そもそもなんでこんな変な形状なのか。

 

よって、計画としては、

1.リアフェンダーはカットして、別途ステーを自作し、社外品のナンバーフレームを取り付ける

2.テールランプは赤丸の部分をカットして、黄色部に社外品のライン状のLEDランプをつける

 

という、字で書くと簡単に思える作業ですが、実はいろいろ大変でした。

 

 

まずは、テールランプユニットの不要部分を大胆にカットしていきます。

金ノコでも切れますが、面倒なのでサンダーを使いました。

大まかにサンダーでカットして、最後は一応金ヤスリで仕上げましたが、

完成したら見えない箇所なので仕上げは不要かもしれません。

 

左がカット前 右がカット後。こんな感じになります。

 

で、今回使用するラインLEDはAmazonで買ったこちらです。

 

 

 

安かったのと、長さが丁度だったのと、ゴム製で柔軟なので

無理なくテールの形状になじみます。お勧めです。

 

 

一応LEDランプ組み込みのため、ランプの殻割をしましたが

通常はブチルゴムなどでガッチリくっついてるはずが、なんの

接着もなく、爪で引っかかってるのみ。ドライバーで簡単に

こじ開けられました。水も侵入し放題です。さすが中国品質(笑)

 

ちなみにこのLEDは一応防水仕様とのことでしたので、この中国

品質のケースでも問題ないと思います(笑)

 

仮あてしてみました。丁度いい感じの長さですね。

あとで気づきましたが、LED取り付けに際し特に殻割は不要でした(笑)

 

100均ダイソーでおなじみの0.3㎜アルミ板を使ってLEDの固定具

を作ります。

 

こんな適当な感じで十分かと(笑)

 

要はLEDが奥に押し込まれた状態に固定するための

固定金具です。しかし、リフレクターが凸凹なので両面テープ

ではつきません。

 

よって、ドリルで穴をあけ、ビス止めしました。

 

激安の海外製LEDランプなんで、当然純正並みの耐久性は期待できません。固定具を

ビス止めの脱着式にしたのは、万一LEDに点灯不良が発生したら

いつでも交換できるようにという配慮もあります(笑)

もし壊れても1000円程度なんでね(笑)

 

そして、気になる配線方法ですが・・

この商品の場合(他は知りませんよ)LEDの赤線をYSテールランプ

ハーネスの黄色線(ブレーキランプ線)につなぎます。そして、

LEDの白線はYSハーネスの青線(テールランプ線)につなぎます。

また、今回は使用しませんでしたが、このLEDは左右の部分を

ウインカーとしても使えます。

 

ウインカーとして使う際はLEDの黄色線が右、緑線が左に

なります。その際純正ウインカーハーネスの黒線は不要で

つなぐ必要はありません。(テールのマイナスと兼ねている)

ただし、LEDゆえにハイフラになるので、抵抗は必要です。

6オームくらいでいいかと思いますが、そこは自己責任で

お願いします。

 

今回テールランプの下部をカットしましたが、そこの透明部分が

ナンバー灯も兼ねているため、カットするとナンバー灯がなくなります。

 

よって、新規にナンバー灯を付ける必要があります。

あと、リアフェンダーをカットすることで、そこについてるリフレクターが

無くなるため、リフレクター付きナンバーフレームも必要になります。

 

特にナンバー灯について気を付けたいのは、ナンバーを垂直につける

前提で設計されているので、ナンバーに角度をつけた際、ナンバー灯の

白い光が煌々と後方を照らしてしまいます。

 

よって、フレームが金属製で曲げることができる下記製品を選びました。

 

 

 
 

 

で、ナンバーフレームはナンバー形状に合わせてデイトナの下記を

選びました。(これはオーナーのこだわりのようです)

 

 

先ほども触れたとおり、ナンバー灯については

下記の問題をクリアする必要があります。

 

このナンバー灯はフレームが金属で(安物は樹脂のものが多かった)

且つ、LEDユニットがビスで外せるタイプなので、このように

フレームのみにして、万力にセットして

 

ハンマーでたたいて曲げました(笑)

もちろんフレームに傷がつかないよう、万力にはアルミ板を

はさんでいますよ。

 

曲がりました

 

いい感じではないでしょうか

 

さていよいよ難関のナンバー取り付けステーの制作に移ります。

 

まず、とにかく使えそうな部品をあちこちから買い集めてきました。

 

ステーをどう取り付けるかにちての構想は、

切り抜いたテールランプのリフレクタ上部の面に

適当なステーをビス止めして固定するというものです。

 

よって、現物にあててみて一番使えそうなのがこれでした。

 

 

こんな感じで付けたいので

 

リフレクタの形に添わすため、気持ち、曲げてみました

 

で、どうしても隙間ができる部分にはワッシャーなどの詰め物

をしたりして、とにかく4か所でしっかりとビス止めしました。

 

裏から見たら、LEDステーのビスもあるのでビスだらけです。

でもステー自体も厚みと強度があり、ぐらつくこともなく

しっかり固定できました。

 

さて、ステーが固定されたら、次はそのステーにナンバーフレームと

ナンバー灯をつけていくことになるのですが・・

最初に考えたのは、ナンバー灯ユニットがユニットフレームに

止めてられているビスを使ってステーと共締めする方法です。

ステーの穴ピッチが少しずれてたので少し穴拡大が必要だった

のですが、とてもスッキリまとまってませんか?

 

やったー!完成と一瞬思ったのですが、このナンバー灯を止めてる

ビスは「M3」なんです。この重いナンバーステーとナンバー灯ユニット

およびナンバーの重量を支えるにはあまりにも強度的に不安に

感じ出しました。

 

よって、予定変更。

 

困ったときに役に立つのがこのアルミの汎用ステー。

カット加工がしやすく、非常に便利なアイテムなので、あらかじめ

用意していたが、ここで出番となった。

 

線の部分でカットして(当然角部はR処理を施して)

 


このようなステーを作りました。

これでM6での固定が可能になり、アルミも3mm厚あるので

強度十分となりました。

 

アルミで作った補助ステーは、背面でほとんど見えない部品ですが

一応黒に塗装しました。

 

次はフェンダーのカットにかかります。

フェンダーは、サイドカバー外して、シート外して、サイドカバーや

タンデムグリップ、等外していけば簡単に外れる・・

と思ったのですが・・

フェンダーの前部に1か所留まってるビスが内側から止まってて、

そのビスの上にはエアクリーナーがあるので、簡単にアクセス

できないんです。

 

よって、左側で3か所のビスで止まってるエアクリBOXのねじを

外して、インシュレータのゴムの弾力を利用して手前に少し引っ張ると

 

先ほどのビスの頭が見えてきます(黄色〇部)

 

長いツールがあれば上からアクセスできたかもしれないけど

なかったので、右側のバッテリーBOXを外して

 

エアクリBOXを奥に押しながら黄色〇部のネジを外します。

ここ以外のビスは全く問題なく外れるはずです。

 

サイドカバーは左右2本のビスと、サイド下部2本と上部2本計4本

の樹脂ロックで止まってます。

樹脂ロックは中央部を押し込むと外れるタイプです。

 

後は省略しますが、各ビスを外して、ハーネス類を外して、

ウインカーリレー等、フェンダーに嵌まり込んでるパーツを外せば

リアフェンダーはするっと抜けます。

 

これが外したリアフェンダー。

外す前に、カットする部分を毛書いておいて、テープでマーキング

します。

 

で、テープのラインに沿ってカットしていきます。

サンダー使ってますが、PPなので金ノコでも切れます。

 

カット済の図。ここは一応見える部分なのでカット面は、

サンドペーパーで仕上げてます。

 

さてここからはいよいよテールパーツの加工です。

この穴を埋めて、スリットを開け、そのスリットから先ほどの

ステーを出すという計画です。

 

まず裏から紙を当てて型取りします。

型取りした寸法より15mmくらい大きめにダイソーアルミシートを

カットします(茶色く見えるのはアルミの裏面粘着シート離型紙です。)

 

穴の内側の周囲にPP対応の強力両面テープを貼ります。

 

 

シリコンオフで脱脂してから貼ってください。

 

続いてアルミの後ろから貼る2mm厚のゴムシートを、先ほどの

型紙を使ってカットします。

2mm厚がアルミの上から貼った際にちょうど面一になるので

お勧めです。

 
 

 

ステーが通るスリットの位置は、穴に紙を当ててそこにステーを貫通

させて、その位置を参考にゴムにスリットを入れていきます。

 

ゴムにステー用のスリットを入れる際、ウインカーやナンバー灯

の配線が通る部分の穴をあけることを忘れないように。

 

そして、さっきの両面テープにカットしたアルミ板を強く押さえて

貼っていきます。アルミ板にもゴム板と同じ位置にスリット穴を

開ける必要がありますが、スリット穴の大きさはゴムのスリット

よりも手前に30mmくらい大きめに開けてください。

このあとステーをつけたランプユニットをここに取り付ける際、

垂直に嵌めるのではなく、やや手前からスライドするような感じで

嵌めるので、そのスライドしろとして大きめに開けておく必要があります。

 

アルミを貼って、ステー付テールランプユニットを取り付けた図

 

さらにその上から2mmゴムを貼った図です。アルミで大きめに

開けたスリット穴はこのゴムで隠すことになります。

周囲の微妙な隙間はご愛敬。

実際に付けたら全く気にならないです。

 

ステーにナンバー灯、ナンバーフレーム、ウインカーを取り付けた

図です。スリットの後ろに開けた穴からウインカーやナンバー灯の

ハーネスを内部に引き込みます。

 

ウインカーステーは下記を使ってナンバーボルトと共締めしています。

 

ウインカーはとりあえずこれのオレンジを使いました。

 
 
 

 

ただしオーナーはいずれLEDに変えたいそうです。(笑)

 

で、お待たせしました。YS125 自作フェンダーレス 完成車両がこれです!

 

 

こちらは夜間のYS125フェンダーレスルック このライン状LEDがやりたかった。

 

明るいとことで見てもゴム板でふさいだ部分の違和感はないです。

  




めちゃめちゃカッコよくないですか!あのダサイノーマルデザインとはまったく印象の違う

今風のイカつめのデザインになりました!どこかのメーカーこのキット作ったら売れそうなのに(笑)

アイデアとられないように先に発表しときますけど(笑)

個人で真似していただくのは大歓迎ですよ。この姿のYSがそこら中走ってたらうれしいな(笑)

 

実はタイヤもTT100で太くしてますし、ハンドルも低くしてます。

しかしこれらも色々問題多発でしたのでまたブログで報告します。