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今は地味なアラフォー主婦ニコニコ飛び出すハート
母はストリッパー、父は男優。
そんな昔の話✍️

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騒々しい幼稚園での生活を終えて、私は小学生になった。
少しだけ新しい生活に胸が高鳴ったが、その期待はすぐに打ち砕かれた。

「こいつの父ちゃん、エッチな仕事してるんだってー!」
近所の男子たちにからかわれ、小石をぶつけられたり、服の中に入れられたりした。

”私は悪いことをしているわけじゃないのに、何でこんな事をされなきゃいけないの?”
”パパとママはそんなに悪い仕事をしているの?”
単純な疑問と黒い感情が渦巻いた。
父は隠そうともしていなかったし、というかむしろ仕事を誇りに思っているようで、「恥じる事はない」っていうけど意味不明だし。
母は「小さな事で泣く方も悪い」と言うのだった。

でも近所の男子たちが親の仕事を知っているという事は、学校のみんなも知っているんじゃないか。
そう思うと酷く不安になった。
誰がどこまで知っているのか、私はずっとビクビクしていた。

私だって”普通”になりたいのに。
”そっち側”にいきたいのに。
子供という生き物は、自分で人生を決められない。動かせない。
願うしかないその無力さが悲しかった。
結局どこにいっても居場所がない。
消えてしまいたかった。

そんな小学校生活に苦戦していたら、あらびっくり。
母が出産した。
母を見ないようにしていたせいか、私が飛び抜けてぼーっとしていたせいか、私というヤツは母の妊娠には気付かないまま出産を迎えたのだった。

でも、嬉しかった。
孤独感でいっぱいだったから、一緒に過ごせる仲間が増えるんだ。
きっといつか周りの子供のように”普通の生活”ができるのだろう。
そんな根拠のない期待に胸が弾んだ。

だけど、母が退院してからようやく私の脳が動きだした。
”赤ちゃんにおっぱいあげるの?それ汚くない?”
家の中には18禁の書籍やビデオもあったし、両親が私の隣でおっ始める事もあったから漠然と性行為というものを理解していた。
その上、大人の中で育った私は潔癖症気味だった。
”エッチにも使って、仕事にも使うおっぱいを赤ちゃんが口にするの?
汚すぎない?”
母に対する嫌悪感は日増しに濃くなっていった。

親戚や周りの大人たちは、そんな私を見て
「赤ちゃんにヤキモチやいちゃったかな?」
「赤ちゃん返りかな?」
なんて言ってきたけど、言い返したいのを歯を食いしばって耐えた。
母の仕事を知ってるくせによくそんな事が言えるな?
こっちはただ見たくないだけなのに。
気持ち悪いし、信じられない。
でも赤ちゃんは何も悪くない。
自分の中でも気持ちが葛藤していて苦しかった。



つづく