加藤光大のぶろぐ。 -2ページ目

加藤光大のぶろぐ。

ブログの説明を入力します。

こんばんわ。
かとうです。


勇者セイヤンの物語
〜ノストラダム男の大予言〜



本当に沢山のご出席ありがとうございました。

思い入れの深い
『勇者セイヤンシリーズ』について、
あんなことやこんなことまで、僕の想いを殴り書きしていこうと思います。
今回もめちゃんこ長いので、二部制ブログです。
覚悟してください。


セイヤンシリーズ3部作、遂に完結しました。

実をいうと、
勇者セイヤンの物語(仮)
勇者セイヤンの物語(真)

この二作で完結しておりました。
真を作った時点で続編を作ろうなんて少しも考えてなかったんです。
この二作にありとあらゆる要素を詰め込んだ僕にはもう、この続きなんてただ空っぽのなんのテーマもないおふざけ作品しか思い浮かびませんでした。

しかし、有難い事に続編希望の声が多数あり、
なんとかテーマが産まれたらなあと頭を悩ませる僕が正月に実家に帰省した時、
親父から「ダブルセイヤンってどうだ!セイヤンが2人いたら面白いだろ!」
と突拍子もなくアドバイスをいただきました。
「いやいや、そんなん収集つかないし2人いたところでどーすんだよそんな事よりお年玉をく…  はっ!!!」
と、ひょんな親父のアドバイスから突然あるテーマが舞い降りてきました。

そしてそれは、
勇者セイヤンの完結に相応しくも残酷な、
セイヤン史上最も哀しくて儚い笑顔の物語のはじまり。

高校生の頃に読んだ
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」
にて作者のJ・K・ローリングさんが、
ハリーの名付け親であるシリウス・ブラックの死を描いてしまった時に悲しみで台所に駆け込み涙と嗚咽が止まらなかったというようなあとがきを読んだのがとても印象に残っています。

正にそれがフラッシュバックされたような瞬間でした。

セイヤンシリーズを見届けてくれたお客様には、賛否両論のある結末だったかもしれません。
勇者セイヤンという、
弱くて女好きで全く主人公っぽくないけれど、その笑顔に救われこのキャラクターを愛してくれた人たちにはとても悲しい結末だったかもしれません。

ただ一つわかって欲しいのは、
悲しくて辛いのは僕も同じです。
でも、一緒に冒険してきたセイヤンだからこそ意味のある最後の冒険であり、
完結作で過去を否定したつもりは一切ありません。過去を否定しちゃいけないのはスカーレットとセイヤンから教えてもらいましたからね。

そんな語りはじめると一生かかりそうなセイヤンを、仮と真からなるべく簡潔に振り返っていきたいと思います。

卒業論文みたいになってしまったので覚悟して読んでください。


先ずははじまりのものがたり
『勇者セイヤンの物語(仮)』



セイヤンシリーズお約束、
冒頭での運命の出会い。
ぶつかってしまってすまなかった!
君は僕の最愛の人だ!結婚してくれ!

セイヤンが最初に訪れたキャラメル王国でいきなり王女キャメロンとぶつかり恋に落ちる。
しかし王女は何者かに連れ去られてしまった…
王女を助ける為に立ち上がる勇者セイヤンの前に立ちはだかる、にんげんとモンスター。
平和なキャラメル王国に隠された真の闇とは…?

"にんげん" VS "モンスター"
本当に悪いのは、どっちだ?

という王道展開からはじまる最初の冒険。
セイヤン仮はRPGの世界におけるモンスター目線を掘り下げ、"にんげん"の怖さ醜さを描きました。
ゲームの世界における
"モンスター" = "敵"
という概念。
モンスターにも感情があり何も悪い事をしていないのに、人間によって駆除対象になってしまう理不尽。あくまでもゲームの世界の例えだけど、現実にある圧倒的人間優位の社会に対する完全なる皮肉でした。

僕は小さい頃から殺生を好みません、虫すら殺しません。3年前から犬の殺処分ゼロを目指す団体に登録し毎月募金をしています。でもおうちにコンバットだけは置きますゆえ、偽善者だと思います。

そしてモンスター目線だけでなく、
職権乱用を自負しながら振りかざしまくる国王と低賃金雇用で働く兵士の関係から、現代社会の雇用形態等にも触れていました。
これは僕が大学で社会学を専攻していたことから、加藤作品の根本にある社会風刺のテーマが盛り込まれています。

セイヤンの旅の目的である
"世界中の誰もが笑顔になれる世界"
というのは、
ここで登場するヨーグルンという小さな妖精タイプのモンスターの叶わなかった夢です。
目の前で運命の人を失い絶望するセイヤンでしたが、その儚い夢に心を打たれ、
セイヤンの過酷な旅がここからはじまったのです。

シリーズ物の第一弾という事もあり、
1番コミカルな要素が強い作品だと思います。
僕自身、やりたい放題色んなことを詰めているのはセイヤン以外の過去作品の中でもダントツでした。

『勇者セイヤンの物語(仮)』
おとな小学生の通販で販売しておりますので予言をみて気になった方は是非観てください。



そして1面・2面エリアを進んで
次の3面エリアが舞台となる
『勇者セイヤンの物語(真)』



「ようこそ、ポップコーン王国へ」
街の人はそう言った。
「ようこそ、ポップコーン王国へ」
街の人はまたそう言った。
「ねえ、どうしておんなじことしかしゃべってくれないの?」
その時、誰かがそう言った。
「この国には、伝統のバトルコロシアムがあるんだ」
街の人は、そう答えた。
「この国には、伝統のバトルコロシアムがあるんだ」
街の人は、またそう答えた。
「我々は、フライパンの外に弾け出たポップコーンだ」
その時、誰かがそう嘆いた。

超抽象的なあらすじですが、我ながら気に入ってます。


そしてこれは予言を観てくれた方も多数気付いてしまったであろう、ノストラダム男の大予言に深く関わっている物語です。

仮も真も観ていない人が多い事は分かっていたので、勿論はじめての人が観ても楽しめるように最新作は作っています。真自体も、仮を観ていなくても楽しめるよう作りました。
でもやはりこれまで紡いできた冒険の数々は繋がっているべきものなので、
知らない人にもこれはきっと過去の作品の事なんだろうなという事を伝えつつ、知らないから楽しめない置いていかれるという事のないよう、その要素を上手くつまんでピックアップしました。
その上で、前作が観たい!とマイナスではなくプラスの意味で思っていただければ、狙い通りなのでニヤリとさせてください。


セイヤン真はよりゲーム要素に突っ込み、
"主人公"という概念に着目し、
ゲームの世界特有のセーブ機能や、ゲームのみならず物語という架空のストーリーに存在する"主人公補正"による、お約束なルートを敢えて表面化しました。

ここで登場するのが、
RPGのモブキャラ代表"街の人"。
「ようこそ、ポップコーン王国へ」
と、決められた説明台詞と決められた動きしかしない人物たち。
しかし本当は彼等にもそれぞれ違った人生があり、セイヤンはこの国でモブとして生かされる"街の人"たちにこのままでいいのかと問いかけます。
その裏には、"支配者"によって自己の意思を持つ事を許されない背景がありました。
簡単に言うと、ブラック企業みたいなものですね。そんなとこ辞めちまえって第三者は簡単に言うけれど、当事者からしたらそれが出来りゃ苦労はしないんですよね。

一方その頃モンスター界では、
モンスター界のトップ、
"ラスボス"が主人公を倒すべく
"ロールプレイングの法則"を覆します。

"ロールプレイングの法則"とは、
先に述べた主人公によるセーブ機能や主人公補正によって、RPGの主人公は諦めさえしなければ必ず成功への道のりが開けてきます。
ですがそれはモンスター側からすれば、
絶対に主人公に負けてしまうという定められた悲しい宿命です。

それを覆す為に、
ラスボスはモンスター界No.2の中ボス
"エタノール"や最終ステージである8面のモンスター達を、まだ物語序盤の3面エリアに招集をし、主人公がこれからの冒険で成長してレベルをあげる前に叩いてしまおうという作戦に出ました。RPGの常識を覆し、モンスター達は何がなんでも主人公を倒そうとします。

しかしそこに立ちはだかるのは主人公である勇者セイヤンではなく、
"伝説の勇者ユウシャン"というレベル99の最強の勇者でした。
彼は2世代前、つまり過去の主人公であり、
ゲームクリア後の周回ループをしまくっているわけです。
そしてユウシャンは、
街の人たちを縛りつける"支配者"でもありました。

過去の主人公に一体何があったのか。
支配者によって人権を奪われた街の人たち。
ロールプレイングの法則により、必ず倒されてしまう事を自覚させられながらも世界の理に従うしかない悲しい宿命を変える為に、
強大な敵に立ち向かうラスボスやエタノール。

"世界中の誰もが笑顔になれる世界"
を目指すセイヤンには過酷すぎる、
壮大な物語でした。

そしてこのセイヤン真のヒロイン"エタノール"。
セイヤン予言のヒロイン"オジギソウコ"。

この2名のヒロインが、どう繋がるのか。

「わたしはあなたのことを、ずっとそばで、まいにちえがおで、みまもっています。」

DVD化されていない伝説の作品
『勇者セイヤンの物語(真)』

どうか気になる方は再再演を熱望してください。その日が来る事を信じて、僕から真実は述べません。


そんな、セイヤンシリーズ第一弾の仮と第二弾の真のざっくりな振り返りでした。


"世界中の誰もが笑顔になれる世界"
そんなの甘ったれの現実性のない理想だと思います。どこを見渡しても、世界は悲しみに溢れています。

でも、その悲しみを少しずつでも減らしていくことは出来るんじゃないだろうか。
笑顔でいれば、誰かを傷つけることは少なくなっていくんじゃないだろうか。
って、そんな理想を押し付ける事によって無理をして辛い想いをしてしまう人だっている。
難しいなあー。
生きるって本当に難しい。
自分が良いと思ってもそれは相手にとっては嫌なことの場合だってあるし、結構そういう事が多いじゃない?
それは僕自身も感じてしまう事が多いです。
みんな笑ってるのに、1人だけ孤独感に襲われる事があります。典型的A型気にしいの宿命です。
そしてよくある、
なんで伝わらないんだ!こっちこんなに考えてるのに!!って言う他人に対するエゴ。
たぶんそれ、あっちもおんなじ事思ってる。

価値観の違い、人間関係ってのは、永遠に答えが見つからない。 

もーほんっとに、俺もつらいことばーーっかり!!
だからむしろ安心してほしい!!
あなたは1人じゃないよって!!

そうだよね?セイヤン!!

一生答えの見つからないテーマだし、
やり方はわからないけど、
でも絶対に誰だって心から笑顔でいられる瞬間は幸せだと思います。
そこに寄り添い続ける事を諦めてはいけないと思うのです。

僕はとにかくそれらを、演劇を通じて伝え続けていければと思います。


予言については、キャスト紹介と併せて次のブログに書きたいと思います。
 


勇者セイヤンの物語(仮)

勇者セイヤンの物語(真)

勇者セイヤンの物語
〜ノストラダム男の大予言〜

 
おとな小学生公式通販サイトにて、
セイヤン仮のDVD購入、
セイヤン予言の先行予約が出来ます。




ということで、
セイヤン完結ブログまる2をお待ちください。



かとう