InDesignで辞典を作る4 | 3倍早くなるためのDTP講座

3倍早くなるためのDTP講座

DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

さて、だいたいこんな本にはハシラがあって項目名が入ったりします。

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↑こんなの

で、よくあるパターンとして最初の5文字だけが入るとしましょう。ついでにノンブルも入れときます。

以前せうぞーさんが、テキスト変数の文字数を制限するという記事を書いているので、そっくりお借りします。

詳しくはリンク先をご覧ください。

これはハシラを一切いじらずに、ほっといても勝手に出来ちゃう超絶アイデアです。

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↑何もない文字スタイルを作り先頭文字スタイルにあてる

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↑テキスト変数のランニングヘッドにその文字スタイルを適用

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↑変数をハシラとして配置(右用も作成)


ただ、困っちゃうのが5文字に満たないもの。

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↑墨付きパーレンが出ちゃってる

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↑分って何だよ

これは先頭文字スタイルを5文字とすると、4文字以下の場合、改行と次の1文字まで含んでしまう仕様(バグ?)のようです。
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↑次行の行頭文字ね


そこで、苦肉の策として4文字以下のものは、正規表現で先頭文字スタイルの終了文字を挿入してしまいましょう。

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異物の混入はイヤですが、ハシラをいじるよりはマシと割り切りました。

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↑さっきおかしかったところもちゃんとなっています


ついでにツメの位置見本を置いておくと修正時にツメが移動しても気付きやすくなります。
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はい、これで全て完成。

これはどちらでもよいと思いますが、ツメをもういちど変数に戻してしまえば項目の移動時もツメの文字だけは自動で変更されます。
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↑ツメの変数を1つコピーして、クリップボードの属性なしで一括置換できます


ただし位置は変わりませんので、移動は手動で調整する必要アリです。
全面的に入れ替わる場合は、テキスト変数のテキスト化からやり直しましょう。

とりあえず、こんなもんでおしまいです。

終わってみればせうぞーさんに頼り切ったシリーズでした。^^
ほんと、いっつもお世話になっております。