段落境界線を使った飾り1 | 3倍早くなるためのDTP講座

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DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

QuarkXPressのころから使われている段落境界線を使った飾りは、InDesignでは線種のバリエーションや設定項目の多さからQuarkXPressよりも少しだけリッチな飾りをつけられます。

カコミなども擬似的に設定で制御でき、また、先頭文字スタイルを使ってインライングラフィックやアンカー付きオブジェクトを制御することもできます。

オブジェクトをコピーなどしなくても飾りがつくということは、段落スタイル化してしまえばショートカットひとつ、検索置換で一括変換も可能だということです。

ちなみにこんな感じで。以下の飾りはアンカーなどを使わず全て段落設定(スタイル)で制御しているので、プレーンな状態からショートカット一つでこれらの飾りが付きます(細かい設定は次回以降に。種明かしってほどでもありませんが)。

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ただし、いいことばかりではありません。

段落境界線本来の使い方でなく無理矢理飾りにしているようなものなので、融通の利かない点もあり安易に使うと後で痛い目に遭うこともあります。

このエントリーは、Tipsというよりはメリットとデメリットの明確化、という方向で書こうと思っております。使えるケースと使えないケースが事前にわかっていれば後で泣くことも少なくなるでしょう。

InDesign側で文字の下に飾りなどを置ける標準機能を作ってもらえると、こんなことやアンカーで強引に入れるための苦労もなくなるのに…。